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就業力教育歴代グランプリ特別座談会

新鮮な発想で未来を切り開く―高校生がビジネスアイディアを提案するコンテスト「全国高等学校ビジネスアイディア甲子園」(大阪商業大学 毎日新聞社主催)が2011年で10年を迎えました。節目の年を記念して、大阪商業大学でグランプリ受賞者4人と同大学学長により座談会が行われました。同大学が先駆けとして育んできた起業家精神が会話の中で光り、個性を放つ、そんな素晴らしいトークが繰り広げられました。

時代背景と優れたテーマ性を伝える作品

学長 起業家育成の先駆けとして2002年から開催してきた「ビジネスアイディア甲子園」が2011年で第10回を迎えました。時代背景や経済状況などさまざまな要素がグランプリ受賞作に反映されています。まず受賞作について教えてください。
大島 私は地元で有名な鬼伝説を何か身近な生活用品に結びつけられないかと思い、体温で色が変わる「鬼温計」を考えました。アナログなので「なんでこれがグランプリ?」って驚きました。
学長 「鬼温計」は私も非常に印象に残っています。応用が利くのでこれからでも商品化される可能性が十分ありますよ。「子どもが喜ぶ」のがいい。
深井 私は祖父母が庭で栽培した野菜を食べているのを見て、「自分で採った新鮮な野菜を食べたらおいしいだろうな」と思ったのがきっかけです。そこで誰でも手軽にできるよう、ある程度育ったものをプランターごと宅配してもらい収穫が済んだら返す...というシステムを考えてみました。
学長 マンションのベランダでもでき、ニーズが高そうですね。
麻田 京都を観光する人は「歴史が好き」とか「お寺が好き」などの目的がありますが、自分で調べるのが大変。だから和菓子の中に行き先の紙を入れ、その場所に行ったらまた和菓子を買って次へ...というイベントによって、ルートと京都の名産の和菓子をセットで提供しようと考えました。
学長 麻田さんの場合は収支計算までして、原価に3円の余裕を持たせたところが素晴らしい。実際、物事は何事も計算通りに行かないことが多い。赤字の回避まで考えられています。
土野 私はもともと目立つことが好きで、有名になりたいと思っていたんです(笑)。中学生の時、アメリカの著名なミュージシャンが発売したチャリティーキャンペーンソングのドキュメンタリーを見て、有名であることを社会のために使えば有益だと気付きました。コンテストではネットを使って、助けてほしい人と助けたい人を結ぶシステムの構築を提案しました。これだと単発的なイベントに終わらず、持続的なチャリティーが可能です。
学長 当時、とても先進的でした。今では世の中で構築され随分応用されています。土野さんは先駆けでしたね。

受賞をきっかけに変化した心境
前向きな選択が次の自分につながる

学長 受賞をきっかけに何か変化したこと、受賞して良かったことは。
麻田 私は物事には必ず裏付けが必要だと思うんです。友達からは理屈っぽいと言われ(笑)、それがコンプレックスになっていたのですが、受賞したことで自分の資質が評価されたと感じ、自信がつきました。あれから気持ちに余裕ができた気がします。
学長 麻田さんのようにきちんと裏付けをとって形にできる人は少ない。アイディアを形にするには幾つもの問題、たとえば法律や規制などをクリアしなければなりません。新しいことにチャレンジしようとすれば常に裏付けが必要な世の中です。今後もその素晴らしい資質を活かしてください。
土野 自分の考えを外に発信していくのがいかに大切かをあらためて感じたのがあの場でした。賞を取れたことで、自分のアイディアが根本的に間違っていなかった、社会の流れに合ってると知ることができました。
学長 会社で何か商品開発の提案はしましたか?
土野 はい、何度も。商品化されたものはありませんが(笑)。
学長 土野さんのように失敗を恐れずにやり続けることはとても重要。失敗した分だけいい顔になりますよ。
深井 私は考えたことを自分なりの方法でまとめていくことが多いのですが、受賞したことで「これで良かったんだ」という前向きな気持ちになれました。これからも常にいろいろ考え積極的に発信したいと思います。
大島 社会人になるとアイディアを商品化する機会は多いですね。ビジネスアイディア甲子園は、とてもいい経験だと思います。
学長 皆さんがコンテストで体験したように、考え、それを発信することはとても大切です。私は入学式の時、新入生に必ず訊ねることがあります。「世の中にマニュアルが溢れ、皆さんはそれを便利に利用していることでしょう。でも将来ずっとマニュアルに従う人でいたいですか、それともマニュアルを作る人間になりたいですか」。するとみんなの目つきが変わるんです。いつか何かを作る、情報を発信していく人間になるんだと肝に銘じる瞬間です。



グランプリはこれからも私たちの宝物

学長 各受賞作は今の時代にも十分活かせるコンセプトを含んでいますが、今ならどんなアイディアを膨らませたいと思いますか。
麻田 震災で不安が広がっているので、避難経路の街単位のシステムの構築が必要です。また、何が起こっても大丈夫なシェルターがあればと思います。
土野 大学時代は発展途上国に行き現地の状況を見て、実際、何が必要なのかを見てきました。今後はチャリティーをビジネスモデルとして展開していきたいです。たとえば今回の震災でもボランティアをやりたい人がたくさんいるのに、現地で整理がつかなくなってしまったり...。そういう問題をどう解決するか。今あるもんをより良く使いこなすためのアイディアを考えていきたいです。
深井 私たちは日常、ストレスを感じることがとても多いですね。だから、これからも人に喜ばれることや楽しいこと、癒しになるものを作りたいですし、身近な目線で考えていけたらと思います。
学長 受賞作は深井さんの人に対する愛情に満ちてて、私は高い点をつけました。早く商品化してください(笑)。
大島 今日の座談会はとてもいい経験になりました。当時を思い出して新しいことにチャレンジしたいし、今の仕事にも活かしたいです。
学長 皆さんにはどんどんチャレンジしていただきたい。私には自分のお墓に書いて欲しい言葉があります。それは「やるかやらないか迷ったらやる」。毎年新入生に話している言葉です。たとえば「食事会に誘われたけどめんどくさいな」と迷っているなら、とにかく行きなさいと。迷ったことをやり続け4年間積み重ねれば必ず成長します。このコンテストも経験のひとつとして人生の役に立てていただきたい。もうひとつ付け加えると、本当に優れたアイディアは、かえって人が眉をひそめるものかもしれない。我々が評価しなかった中にもすごいアイディアがあると思います。そのアイディアを実現して、是非私たちを見返して欲しいですね。

第1回(2002)
大島 知香さん

(当時:京都府立大江高等学校3年)
現在:会社員(パソコンインストラクター)

グランプリ受賞作品
鬼温計
体温計の先端の鬼の顔が平温時は青、熱が上昇すると赤く変化する。子どもが喜んで熱を計る。

第2回(2003)
深井 範子さん

(当時:滋賀県立八幡商業高校3年)
現在:事務員


グランプリ受賞作品
ベランダでプチ農園業者がある程度育った野菜プランターを宅配。食べ頃になったら採って食べ、収穫後は業者が持ち帰る。

第5回(2006)
土野 麻衣子さん

(当時:東京都田園調布雙葉中学高等学校3年)
現在:会社員(アパレル企業)

グランプリ受賞作品
次世代チャリティー〈JC Let's〉
助けを求める人と、助けたい人をインターネットで
結ぶシステムを構築し、その活動を組織化する。

第6回(2007)
麻田 恵利さん

(当時:京都府立京都すばる高等学校3年)
現在:大学生


グランプリ受賞作品
和菓子とともに、あの人のあの場所を廻るプラン和菓子を買い、その中に書かれた京都の観光名所を巡る。和菓子の普及と交通機関の活性化に繋がる。

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