所長挨拶
当研究所は1997年4月、本学に大学院地域政策学研究科が新設されたのを契機に、それまでの商業史研究所と産業経営研究所の2つの研究所を統合して、新たに設立されました。設立以来、「地域」をキーワードに、本学が所在する東大阪市やそれを含む京阪神地域、関西地域、同地域と産業的にもかかわりの深い東南アジア、東アジア、さらには近年ではインドを含む南アジアやヨーロッパへと研究対象に地理的な広がりをみせています。当研究所ではこれらの研究成果を、研究叢書や研究紀要『地域と社会』の出版や各種の講演会、公開講座、シンポジウムの開催をとおして、これまで社会に発表し続けてまいりました。
「グローバリゼーション分断の時代」とも言われる今日、現状をより深く理解するためにも、地域研究の重要性がいっそう高まっています。当研究所は、そうした社会ニーズに適確に応えるため、これまで以上に知の探究と研究成果の発信、新たな問題提起を行ってまいります。今後とも当研究所の活動に対するご理解とご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。