館長挨拶
大阪商業大学商業史博物館は、1999年に大阪府で4番目の博物館相当施設として設立されました。当館は、商業史、郷土史等に関する資料の収集、整理、保管、展示を行い、本学における教育と研究に寄与するとともに、広く一般に公開し、地域社会の人々の理解と認識を深める場を提供することを目的としています。
これまで「活動し、研究する博物館」を目標に、その第一歩として2001年に商業史博物館紀要を発刊し、博物館スタッフによる研究活動を推進してきました。さらには、博物館の価値を高めるために、設立趣旨にもとづく「近世大阪の商業」というテーマ設定とそれに沿った資料収集、及び収集資料の効果的な発信を重要視し、刊行物・展示会・web上での情報発信・各種セミナーや講演会などの地域貢献活動を推進してきました。
今後、学内の様々なスペースを活用しつつ、大阪商業大学ならではのカリキュラムとの連携や、自発的な学びの機会の提供などができれば幸いです。そのためには、商業というテーマを尊重しながら、社会や文化といった分野も含めて、より明快で面白い筋書きをもった魅力ある活動が展開できるように貢献したいと考えています。