河内木綿について
河内木綿栽培日誌
はじめに

谷岡記念館の前で、かつて地域の伝統的な商品作物であった「河内木綿」を栽培しています。
当館での河内木綿の栽培は、今年で7年目となります。今年も昨年に引き続き、収穫した綿の種から育てます。
夏には黄色い花が咲き、秋には実がついて真っ白な綿を見ることができます。
みなさんもご一緒に成長を見守ってください。
栽培日誌
2026年度
◆6/5 間引きと支柱立て
今日は曇天の中、間引きと支柱の設置を行い、来るべき爆発的な成長期に備えました。これまでは、植木鉢の中に2本の芽がありましたが、成長の遅い1本を取り除き、もう1本に栄養が行き渡るようにし、その横にいつものように緑の支柱を設置しました。
順調に成長しています。
間引き作業。断腸の思いで1本に絞りこみます...。
支柱を立てます。
支柱を超えるぐらい育ちますように。
さて、そろそろ冷奴がおいしい季節が近づいてきましたが、知っていましたか?皆さん!「『絹ごし豆腐』は、絹布で漉して出来たから『絹ごし豆腐』という名前だ」というのがウソだってことを。私は、近年までそう思っていました(恥ずかしい)。
諸説ありますが、木綿豆腐の対比で、きめ細かくなめらかな食感が「絹」のようだと言われたことが、名前の由来らしいです。冷静になって考えると、昔だって木綿に比べて高額な絹を使うなんて発想は生まれないですよね。ちなみに、私は絹ごし豆腐の冷奴には「からし」をつけて食べる派です。(少数派みたいですね...)(SN)
◆6/1 苗の成長
苗の植え替えから既に10日以上経ちました。当初は本当に小さな苗もあって無事成長するか心配でしたが、少しずつ育ってきました。現在、大きな苗は20センチ、小さな苗は8センチぐらいまで伸びており、大きさはまちまちです。
農業的に言うと均等な健康体がベストですが、観察対象とすれば色々なケースを見ることができるので、楽しみの幅は広がります。一般的に植物は光合成で育ちますが、栽培する我々の主観で言うと、見てあげることも一つの肥やしのように思えてなりません。
どの苗も既に本葉が出ており、これからの成長が楽しみです。

あっ!それと、台風6号の接近に備えて、木綿の鉢を軒下に避難させました。6月3日の午前中に最接近しそうです。

大きな被害が出ないように願っています。(IK)
◆5/19 植え替え(ポットから植木鉢へ)
今日は苗をポットから植木鉢への植え替えです。
10㎝程度成長した苗は地上に出ている部分ではなく、地下の根を広げるように成長していきます。
ポットのような狭い場所だと大きく成長できないので、立派に成長してもらえるように植木鉢へ移します。
まずは植え替えの準備。
先日土壌改良した土に腐葉土を入れて根を張りやすいフカフカな土を作ります。
黒いのが腐葉土です。カブトムシがいそうです。
植木鉢に土を1/3ほど入れたところでマグァンプを投入。深いところに入れることで根から吸収しやすくなり、丈夫な根になります。
白い粒がマグァンプです。量がまばら?適量です。右の鉢の量が少ない気もしますが適量です。
根を傷つけてしまわないよう慎重にカップから取り出し、植え替えたものがこちらになります(植え替え作業の写真撮影を失念していました...)。
私が急用のため植え替えは参事に行っていただきました。暑い中ありがとうございました。
心なしか苗も大きなところに移れて嬉しそうです。
ここでもたっぷりと水をやります。
例年3つの甕に水を貯めて、そこから水やりをしています。
ここでハプニング。甕に水を入れるタイミングでホースヘッドの接続部から水が暴発し、参事がびしょぬれに。作業用の服装に着替えていたのが不幸中の幸いでした。何とか甕に水を貯めて水やりも完了しました。残念ながら芽が出なかった種たちの分まで元気に成長してくれることを祈ります。(YS)
◆5/12 発芽しました
GW明け。種を植えてから10日経っておりますのでそろそろ芽が出るかなぁと思っていましたが、双葉がしっかりと広がり、元気そうに伸びた苗が何本も。
まだ芽が出ていないポットもありますが...。
成長していくとポットでは狭すぎて、根を痛めてしまう可能性があるため、来週あたりに植木鉢へ植え替えようと思います。(YS)
◆5/2 植え付け
昨日水に浸けておいた種を園芸用のポットに植え付けます。
綿は日光を好むらしく、土をあまり被せないほうがよいのだとか。
24個あるポットに3つずつ種を植えていきます。
種を植え終わったら水をたっぷりあげます。
水没するぐらい水をあげます。
水をあげすぎて種が何個か浮き上がってしまったので慌てて埋めなおしました。
元気に育ちますように。(YS)
◆5/1 植え付け準備(綿繰り・発芽の促進)
栽培に使用する種は、昨年度収穫した綿のものを使うのですが、種にワタがついたままだと発芽を阻害してしまうので種とワタを分離させる「綿繰り」という作業を行います。
今回は当館3階の郷土史料室の展示室にある綿繰り機を使いました。
これが綿繰り機です。昔の洗濯機の脱水ローラーみたいです。
種付きのワタをローラーにセットしてハンドルを回すとワタがローラーを通り、種だけが残るという画期的な物。
種周りのワタがローラーに吸い込まれていく様子は見ていて楽しく、一日中やっていられそうでした。
ワタはローラーを通って奥に。種は手前に残ります。
ワタと分離させた種を水に浸けて、一晩安置します。
そうすることで発芽が促され、芽が出やすくなります。
多少ワタの繊維が残ってしまっていますが、これぐらいなら問題なしとのこと。
いよいよ明日植え付けです。(YS)
◆4/28 土いじり(土壌改良)
気温も暖かくなってまいりましたので今年も綿栽培の準備をしていきます。
今回の担当者は植物の栽培に関して全くの素人。
小学校の時にアサガオを育てた記憶ぐらいしかありません。
これまで綿を育ててきた方々に教えてもらいながら栽培に挑戦します。
綿は弱アルカリ性の土壌を好むということだったので、土に苦土石灰を混ぜて弱アルカリ性の土壌に近づけます。
白く見えるのが石灰です。
スコップで掘っては混ぜ、掘っては混ぜのくり返し。
10分ほど続けると息が上がってきました。
これはかなりの重労働...。
ごめんなさい、嘘をつきました。
ただの運動不足です。
写真ではわかりませんがハァハァ言っています。
石灰が反応して酸度が変わるまで2週間ほどかかりますので、それまで様子見です。
これから収穫までの半年ほどお付き合いいただければ幸いです。(YS)

