河内木綿栽培日誌 | 河内木綿について | 大阪商業大学 商業史博物館

河内木綿について

河内木綿栽培日誌

はじめに

谷岡記念館の前で、かつて地域の伝統的な商品作物であった「河内木綿」を栽培しています。

当館での河内木綿の栽培は、今年で5年目となります。今年も昨年に引き続き、収穫した綿の種から育てます。

夏には黄色い花が咲き、秋には実がついて真っ白な綿を見ることができます。

みなさんもご一緒に成長を見守ってください。

栽培日誌

2024年度

◆9/13(金)台風一過

そろそろ花がつかない鉢があったり、落ち葉も増えてきました。ワタの栽培も最終段階でしょうか。また台風が来るだろうからと鉢は元の場所にもどさないままです。

毎日ではないけれど、見ていると情がわいて、いろいろな考えがわいてきます。園芸レベルならこれでよさそうだけど、もう少し大きいグリーンボールにできないかな? 発芽率もあげたいし、来年度の配布用に収穫数は足りるかな?

というわけで、江戸時代のワタづくりの指南書『綿圃要務』を読んでみることにしました。

すると、これは改善したほうがいいかと思うところが、たくさん見つかりました。

特に気になったのが、土と肥料のこと。長年の習慣で行っているけれど、果たしてそれでよいのかと思ってはいたのですが、肥料の種類とほどこす時期、特にここ3年ほどほぼ同じ土に肥料をつぎ足して使っている。つまりは連作が続いている。つぎは土を新しくしないといけない。雨の時でも水をやったほうがいい!?

植える時期もちょっと遅い? 収穫方法にしても、ワタがもう少し緩んで形がくずれてから収穫したほうがいいようだ。ほっておくと風でおちて泥がつくし、来館者に配布するのに見栄えが良いかと早めにとっていたけれど、ワタ繰りしたときにワタと種がわかれやすそう。また栽培する土は砂が多い方が繊維が細くなるともある。

「都て(すべて)農作を勤めと思ひてハ大義也。我子を育る心ならざれバ、其利潤を得るにハ至らず」

(農作業を義務と思えば、それは面倒くさいものである。自分の子どもを育てるような心で励まなければ、利潤を得るまでには至らない。)

心を説かれるとつらいですが、「ごもっとも」とうなづいてしまいます。

日々の業務はなにかと合理化が叫ばれていますが、こと栽培に関しては、この心構えで、いや、学生に対しても同じ心構えが必要なんだろう。

現代と江戸時代の肥料や気候の違いはあるでしょうが、次回の課題にしたいと思います。OK

引用は「綿圃用務」『日本農業全書 15』農山漁村文化協会、1977年より

台風に備えて鉢を移動させたためいつもと写真の景色が違います

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しっかり乾いた展示室のワタ

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◆8/20(火)夏期休暇中の変化

蒴ができ始める.JPG

810日からの長期夏期休館が明けて、ワタの状態も大きく変化しました。

8月上旬には蒴ができ始め、休みの間にその蒴がはじけて一番ワタが吹きだし、ワタの株には花よりも蒴が目につきます。

蒴が目につくワタの株.JPG

夏期休館中は守衛さんに無理を言って水やりをお願いしています。

おかげさまで今年の夏もどうにか乗り切ることができました。

まだ花もちらほら見かけられますが、これから待望のワタの収穫が始まります。

ワタが吹く.JPG

さて、現在IW1023日から開催予定の秋季企画展「河内MOMENT―くらしの中の美(仮称)」の準備に余念がありません。このタイトルは、お気づきの方もあるかと思いますが、「moment」と「木綿・と」を掛け、河内地域の木綿と人との関わりをテーマにしています。ぜひ、ご期待ください。

猛暑を耐えて、収穫の秋へ!IK

◆7/31(水)ハマキムシ襲来

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順調に毎日開花しているワタですが、とうとう例の虫がでました。ハマキムシです。

虫といえば、ハチもやってき始めました。つぼみの中を確認しています。ハチはハマキムシの天敵です。ハマキムシは葉ばかりでなく、つぼみや実にも被害をもたらすそうです。ハマキムシを退治してくれていたらいいのですが。

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折れてしまった株は、脇から伸びた枝が1メートルを超えたので、また摘心しました。枝が密集するとハマキムシのいい隠れ家になってしまうので、少し鉢を離したり、葉を適度に切ったりしないといけません。

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さて、秋季企画展の準備をすすめているところです。先日はカメラマンにきていただいて、ほぼ2日かけて史料の写真撮影をすませました。たくさんの史料をおみせすべく現在IWさんが頭を悩ませているところです。

楽しみにお待ちください。

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千客万来!OK

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◆7/17(水)開花・摘芯

もう7月も半ばを過ぎ、祇園祭も前祭の最終日です。

暑いさなかにワタの花が今年初めて咲きました。

はじめての開花.jpg

開花が見られた一番背の高い株は優に1メートルを超えました。

1メートル以上に成長した開花株.jpg

一週間で30センチも伸びたので、思い切って15センチほど切りました。

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ちょうど二週間ほど前になるでしょうか、朝出勤すると当時一番背の高かった株の枝が強風で折れていました。この株も側枝がすでに50センチを超える背丈になっています。

強風で主枝の折れた株.jpg

今年は発芽が悪く、水生栽培で発芽させた種をあわてて鉢植えにしましたが、その後植えの株もすくすくと育っています。

たくさんの実りを願ってこれから摘芯の季節が始まります。

暑い夏、成長の夏!IK

◆7/6(土)すくすくと成長中です

気付けばもう7月、とにかく毎日暑いですね...。いったい梅雨はどこへ行ってしまったのでしょう?

商大の構内では、わずかではありますが蝉の声も聞こえ始めました。早い!

当館のワタたちも、例年よりも小さいような気もしますが、すくすくと成長しています。

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虫食い跡もちょこちょことありますが、毎年悩まされている天敵のハマキムシはまだ発生していません(おそらく)。

強く逞しく育ってくれるよう、化成肥料を撒きました。

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水はけがいまいちなのか、土にうっすらと苔が生えているのが気になる。

ともにこの夏を乗り切ろう!(IW)

◆6/20(木)間引きしました

今年度の日誌は「...やりましょう...」のIKと「やるんですか」のIWと「やるならやらねば」のOKの三人体制で執筆します(「 」内はそれぞれの単なる口癖ですが、わかる人には歳がばれますね)。本日の報告はOKが担当します。

さて、ポットから植え替えしたワタですが、6月18日のひどい雨でまだ弱い茎がまがったりしつつも、10センチを超える高さになってきたので、そろそろ間引きと支えが必要な時期のようです。

毎年育てる鉢の数はIK氏の判断で(なんとなく)決まっていて、今年は10鉢。植える時期や間引き時期もなんとなくのようです。中森明菜が「恋も二度目ならもう少し器用に...」とうたっていても、うちはそうなんです。I'm an absolute beginner.♪

去年のことを思い返してみると、鉢は20鉢くらいと多く植えましたが、全体に花の数も少なく、実綿そのものはあまり大きく育ちませんでした。四つ割れではなく三つ割れが多かった印象もありますし、はじけ方に力がないようでした。しかし、そうなりそうなので、多く植えていたとしたら、それはそれで先見の明ですよね。

今年は米の不作が予想されていて、ワタの栽培も苦戦しそうです。気候、肥料の時期などいろいろな要素がからむのをどのように栽培するか、いかんせん片手間作業になりがちで収穫数や質の確保をめざそうにも知恵がまだまだ足りなくて、今からめげそうです。農業に従事されている方々にはほんとうに頭が下がります。

来週からは雨が続く予想でそろそろ梅雨入りでしょうか。今年はどんなふうに育ってくれるか、気をつけて見守っていきたいと思います。

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今年は鉢が少なくさくっと作業が済みました。育ちの悪い4鉢はあとにして、6鉢のワタに支えを施してみました。選ばれし10本のワタたちよ、元気に育てよ。

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この鉢では育ちが悪くても、他の鉢よりよほど元気なのですが、一つ選ばないといけない...。間引きは毎回悩みつつ行う。

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今年の目標は「気楽に、注意深く!」(OK)

~おまけ~

秋季企画展の会期が決定しました。今年度は10月23日(水)~12月14日(土)の日程で開催します。会期中の関連イベントも着々と決まりつつあります。乞うご期待ください!

前の日誌でもお伝えした通り、今年度の秋季企画展は「河内木綿」をテーマにした展示を行います。この2週間ほど館内の一室を占領し、虫干しをかねて木綿布を広げつつ展示資料の選定をしていました。3000点を超える中から、皆さまに見ていただくものを厳選します。

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上は型染の布団地です。中央の布は菊と牡丹の文様が華やかで美しいですね。河内木綿にはこのような吉祥文様を用いた布団地が沢山残されています。

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上の写真は縞の布団地たちです。いずれも継ぎはぎだらけで、かなり使い古されています。詳細な年代はわかりませんが、この中で古いものは江戸時代後期~明治初期のものだと考えられます。今でこそ世の中に木綿製品はありふれていますが、かつて木綿布はとても貴重なものでした。こんなふうに端切れをつなぎ合わせて、ボロボロになるまで大事に大事に使い続けていたのです。(IW)

◆6/7(金)ワタの苗を植え替えました

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5月中旬からポリポットで育てた綿の苗を鉢に植え替えました。

今年は苗の成長が思わしくなく、24個のポットのうち双葉が出たのが10個だけで、そのうち4個は元気がありません。

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植え方が悪かったのかと思いきや、館内で活動をされている河内木綿コットンクラブの方が言うには、自分たちが育てている綿も発芽がよくないとのこと。今年は梅雨入りが遅れていますが、気候の変化もその原因の一つかもしれません。

念のために、先週から水に浸けて発芽させた種を追加で直植えしました。水生栽培の種はもやしのように色白で、しっかり育つかどうか心配です。

しかも、困ったことに、その鉢の中にセマダラコガネと思しき害虫を見つけました。

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油断も隙もありません。(IK)

◆5/13(月)栽培日誌再開します!

大変ご無沙汰しております。

昨年7月から日誌をお休みしてしまい、楽しみにしてくださっていた方には大変申し訳ございませんでした。

担当者が木綿栽培日誌の執筆を放棄して何をしていたかと言うと、

『大阪商業大学商業史博物館資料目録 第16集』の刊行に向け、作業を進めておりました。

おかげさまで2024年の3月に無事刊行することができました。

本館所蔵の河内木綿とその他の繊維関係資料3,299点を収録しています。目録ですのでほぼ文字ではありますが、カラー図版も数点(4ページ)掲載しています。

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本館事務室にて閲覧またはご購入いただけます。郵送販売にも対応可能です。

(郵送での購入方法についてはこちらのページをご覧ください。)

今年度の秋季企画展は、目録完成を記念し「河内木綿」に関連した展覧会を行う予定です。

こちらのページやX(旧Twitter)などでも随時情報を公開していきますので、乞うご期待ください!

***

昨年度収穫した綿は例年よりも小ぶりな綿が多く、収穫量も減ってしまいました。猛暑のせいではないかと考えていますが、詳しい原因はわかりません。植物の栽培は一筋縄ではいきませんね。

少ないながらも収穫した綿を使い、今年度も栽培を開始します。

当面のスケジュールは、以下の通りです。

  • 5月1、2週目 土作り、綿繰り(完了済)
  • 5月3週目 植付け

今年度の木綿栽培日誌は、昨年度の失敗を踏まえ輪番制で複数名が執筆予定です。

今年度も、よろしくお願いいたします!(IW)

2023年度

◆ 7/13(木)間引きと追肥

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蝉も鳴き始め、気が付けばすっかり夏ですね。連日の気温30℃超えに早くもグッタリしています。

昨年の日誌(7/2)で奈良県出身の俳人・阿波野青畝の「乱心のごとき真夏の蝶を見よ」という俳句を紹介しましたが、こんなに暑い中で馬鹿真面目に働き続ける私たち人間こそ「乱心」しているのではないか...そのような疑念を抱いてしまいます。

スペインのシエスタのような長いお昼休み(休憩+昼寝)が社会習慣化してくれることを、日誌担当者は切に願っています。

本題に戻りまして、去る6/29(木)の午後に「間引き」と「追肥」を行いました。

最も生命力の強そうな棉を残して、他は根もとの近くからハサミでちょん切ってしまいます。密集を防ぐことで日当たりを良くしたり、病気や害虫の被害を減らしたりする役割があります。

間引き後は追肥を行い、栄養素を補給しておきました。

独り寂しく作業しているように見えますが、安心してください。写真の外に参事がいますよ(前回の日誌で何の了承も得ずに写真を掲載してしまったためか、写ってくれません)。

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【間引き・追肥前】↓↓↓

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【間引き・追肥直後】↓↓↓

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間引きのついでに支柱も設置しておきました。これで多少の風が吹いても、安心です!

***

間引きと追肥から2週間が経過した7/13(木)現在、こんなに大きくなりました。

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小さな蕾の姿も!ちょこんとしてとても可愛いです。8月頃には開花する見込み。

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担当者が不在の日に強い雨が降り株が一本折れてしまったそうですが、参事がすぐに補強してくれたお陰ですっかり復活しています。

昨年は散々悩まされたハマキムシも、今年はまだ一匹も発見していません。なんとなくですが、今年はバッタが多そう。年によって襲来する害虫も違うんですね。

油断は禁物ですが、このまま何事もなくのびのびと大きく育って欲しいです。

早くお花に会えますように。

◆ 6/14(水)大きな鉢へお引っ越し

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6/9(金)の午前中、河内木綿と藍を大きな鉢へ植え替えました。

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今年は参事(上の写真左)が軽トラと鍬を貸し出してくれたため、作業時間と労力がかなり軽減されました。ありがとうございました!

植え替え用の土は昨年と同じく、腐葉土とパーライトを混ぜ込んで作りました。7分目くらいまで土を入れ、ポリポットから取り出した河内木綿の芽を置いていきます。その段階で、緩効性肥料(マグァンプKの中粒)をパラパラと加えておきました。昨年は土作りの際に一緒に混ぜ込んだのですが、参事が「これ高いねん...」と言ったため、一鉢ごとに直接撒く形になりました。

写真は撮り損ねましたが、土を詰めている最中にまたしてもカナブンの幼虫(5/15の日誌参照)と出会いました。どこかの鉢の中で暮らしていますよ。

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このように並べています。成長を見守ってくださいね。

***

記念館の玄関前で水やり用の雨水を溜めているのですが、そのうち一つの甕の中にボウフラが発生してしまいました。被せておいた蓋の隙間から蚊が侵入したようです。

写真の赤く囲んだところ(室長が写真を撮ってくれましたが、ピントが...)。

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担当者の愛読書ならぬ愛読ウェブサイト「アース害虫駆除なんでも事典」によると、蚊は一度に100~200個卵を産み、その卵は1.5日で孵ります。それから7~10日を幼虫(ボウフラ)として過ごした後、蛹(オニボウフラ)となります。蛹は2~3日で成虫(蚊)となり、繁殖を繰り返すそうです。

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甕の中では、ざっと見ただけでも数十匹のボウフラが湧いていました。ボウフラ自体はお水を綺麗にしてくれる益虫ですが、これが全て成虫になったらたまったものではありません。

早急に何らかの対策をしなければ...と思っています。

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本日の一句、孑孑や日にいく度のうきしづみ(一茶)

ボウフラのことを漢字では「孑孑」と書き、俳句では夏の季語として用いられます。一日に幾度となく浮き沈みを繰り返すボウフラを眺め、詠んだ句です。

◆6/5(月)途中経過

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河内木綿と藍の成長記録。雨にも負けず風にも負けず、ぐんぐん伸びています。

【河内木綿】

①5/22

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②5/29

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③6/5

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【藍】

①5/22

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②5/29

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③6/5

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昨年はこの時期にハマキムシが襲来し、木綿の可愛い新芽たちがくるくると巻かれ食べられてしまいました。今年は今のところハマキムシの被害は出ておらずホッとしています。が、ナメクジが這ったような痕跡がチラホラ。引き続き、注意しなければなりません。

室長が自宅から持ってきてくれた藍の鉢が、ギュウギュウになってしまいました。そのうち株を分けます。

鉢へのお引っ越しは、6/9を予定しています。

◆5/24(水)発芽

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5/18(木)発芽

種を植えてから3日目の朝、早くも出芽(土から芽が出現すること)を確認しました。

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おそらく、これが出芽第一号。河内木綿の赤ちゃんですね。

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種蒔きの前々日から室員Oさんが種を水に浸してくれていたのですが、種蒔きの時点で既に種皮が割れて根が出ている種がいくつかありました。今年の木綿は活きがいい!

数時間おきに様子を見に行くと、そのたびにぽこぽこと新芽が増えています。下の写真は同日(5/18)の午後4時前。

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土を押しのけて芽を出す姿は力強く、そしてとっても可愛いです。

担当者のモチベーションも、新芽と共にようやく芽生え始めました。

***

種をとる前に雀に食べ尽くされてしまい、よもやよもや...となっていた藍ですが、なんと、生存していました!

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自然に落ちた種が芽を出し、雑草の脇でひっそりと成長していたようです。

生き残った藍だけを残し、周りの雑草や枯れた茎は処分しました。

ビフォー

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アフター

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なんだか貧相で心許ない姿ですが、仕方ありません。元気に育ってくれますように。

下の写真は室長が自宅から持ってきてくれた藍。「種をとり損ねました」と白状したところ、自宅で育てていたものを譲ってくれました。ありがとうございます!

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\5/24現在、こんなに大きくなりました/

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今年も、強く大きく逞しく育ってね。

◆ 5/15(月)土作り・種蒔き

5/1(月)土作り

ゴールデンウィーク狭間の5/1(月)、憧れの9連休は泣く泣く諦め、せっせと河内木綿栽培用の土を作っていました。

木綿は酸性土壌を嫌うので、アルカリ性の石灰を撒くことで中和させておきます。今年も昨年と同じく、園芸用の苦土石灰ではなくスポーツ用石灰を撒いておきました。

5/15(月)種蒔き

栽培用に耕しておいた土をひっくりかえしたところ、ポロンと一匹の幼虫が現れました。

(以下、幼虫の写真があります!)

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(拡大します。)

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カナブンの幼虫です。

カナブンの幼虫は堆肥などの腐った植物を餌にして、栄養がたっぷり詰まった糞をしてくれます。土壌を改良してくれる益虫ですので、写真を撮ったあとは優しく土に埋め戻しておきました。いい土にしてね。

無益な殺生を繰り返した昨年の私とは一味違います。

【豆知識】カナブンの幼虫とコガネムシの幼虫は、そっくりな見た目をしています。カナブンの幼虫は益虫ですが、コガネムシの幼虫は植物の根を食べてしまう害虫です。ですので、コガネムシを見つけたらすぐに退治しないといけません。見た目ではほぼ見分けがつかない両者ですが、簡単に見分けられる方法があります。カナブンは地上ではまともに歩けませんが、コガネムシは地上でも素早く歩くことができます。うにうにと鈍臭く動くのがカナブンスマートに動くのがコガネムシです。もし「この幼虫はどちらかな...」と悩んだときは、地表に出してみてくださいね。

育苗用のポリポットに、4~5粒ずつ種を植えました。昨年は土の被せが甘かったのか、雨に打たれて発芽前の種が露出してしまいました。昨年の反省を活かし、今年はこれでもかと上から土を被せておきました。

発芽を待ちます。

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たくさんの芽が出ますように。

◆ 4/25(火)もうすぐ始まります。

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気付けば4月ももう終わりです。既にGWのことしか頭にない日誌担当者ですが、室長にせっつかれて河内木綿栽培のスケジュールを決定しました。

当面のスケジュールは、以下の通りです。

  • 5月1週目 土作り、綿繰り
  • 5月2週目 植付け

昨年度に引き続き、同じ人間が日誌を担当することになりました。栽培はともかく、日誌は持ち回りだと思っていたので、モチベーションが...(無い訳ではないのですが...)。

栽培開始までにやる気を復活させて、今年度も意欲的に取り組んで参る所存です。

(そういえば、同時に栽培する予定の藍の種が雀に食べ尽くされてしまいました。早速ピンチです。)

今年度も、よろしくお願いいたします!

「河内木綿について」はこちら

「過去の栽培日誌」はこちら