商学科生の4年間

多様な学びと経験で養われた
課題に向き合う姿勢。

総合経営学部 商学科 4年

池田 葉月さん

(和歌山県立和歌山商業高等学校出身)

池田さんの4年間

1年次

商学を幅広く学び、基礎を固める

「商学概論」や「経営学概論」などの授業を通して、商学の歴史や基礎知識を中心に学びました。他にも簿記や情報系科目を履修し、幅広く知識を増やそうと努めました。

2年次

FWゼミナールで環境問題への理解を深める

海洋プラスチック問題を知ったことをきっかけに、環境問題を扱うFWゼミナールに参加。無人島や河川敷に流れ着くごみの量・種類などを分析し、現状や対策を考察しました。

3年次

関心のあるテーマを掘り下げて学ぶ

ゼミナールで、地方の駐車場不足を切り口に交通と公共性の課題を研究。日常生活に欠かせない交通について知識を深められ、まちづくりとの関係も学ぶことができました。

4年次

社会に出る準備としてプログラミングを勉強中

7月に内定を獲得。入社後はIT系のコンサルティング開発に携わるため、プログラミングの勉強に取り組んでおり、資格取得をめざして努力を続けています。

内定先

アイエックス・ナレッジ株式会社

ITソリューションを提供する総合情報サービス企業。ITコンサルティングからシステム開発、保守や運営までをトータルでサポートしている。

商学科で過ごした4年間で体験した学びと、成長した点について教えてください。

高校の授業で簿記や経営、情報などを学んでいたので、大学でそれらをさらに深め、マーケティングについても学びたいと考えて大阪商業大学の商学科を志望しました。1年次には、「商学概論」や「経営学概論」、「商学の歴史」といった基礎を修得。簿記や情報、マーケティング、地域に関する領域も学んで幅を広げました。2年次以降はゼミナール活動を通して研究や発表にも力を入れています。大学4年間の学びを通して成長したと感じるのは、マーケティング戦略や消費行動、サービスについてより深い知識が身に付いたことで、日常生活の小さなことにも興味を持って調べ、分析して改善策を模索できるようになったこと。話を聞く力、先を読んで行動する力も磨かれたと思います。

ゼミナール活動で取り組んだことや、学びを得たことを教えてください。

3年次に交通学のゼミナールを受講し、交通と公共性の課題について研究しました。交通学に興味を持ったのは、私自身が和歌山から大阪に通学していたこともあり、都市と地方で交通網の格差が大きいと感じていたためです。地方では車の移動が不可欠であるにもかかわらず、駐車場が不足している地域が多数存在しています。その問題解決のために何ができるのか。駐車場を増やすことも大事ですが、既存の公共施設を利用できないかを検討し、ショッピングモールなどの広い駐車場をパーキングとして共有する方法について考えました。店にとっても無断駐車の予防になったり、新規顧客の獲得に有効であることがわかり、まちづくりと交通の深い関わりについて学べました。

多彩な学びから得た広い視野を活かしてIT企業で活躍したい

就職先はITコンサルティング企業です。私自身オンラインショップで買い物をすることが多いので、就職後はそうしたショップの在庫管理や品質管理といった事務作業の効率化に貢献したいと思っています。また、スポーツ観戦が趣味のひとつなので、将来的にはスポーツをITで支えたいと考えてもいます。選手自身の能力や記録の分析、健康管理に役立つシステムを構築してみたいですし、試合会場以外でもリアルにスポーツ観戦ができるようなシステムにも関心があります。今は卒業論文に取り組みながら、社会で働く準備としてプログラミングを勉強中。在学中の資格取得を目指しています。

学業面以外で、力を入れて取り組んでいた活動はありますか?

4年近く続けているホテルのバンケットスタッフのアルバイトです。私が大切にしているのは「ホスピタリティ」。お客様に非日常の空間を楽しんでいただき特別な思い出を持ち帰っていただけるよう、笑顔とおもてなしの心をお届けすることを意識しながら行動しています。また、大きな宴会ではスタッフのチームワークが不可欠なので、周りの状況を見ながら後輩スタッフなどに声掛けや指示をしてサポートするよう心がけています。スタッフ全員で協力して宴会が無事に終了したときの達成感は素晴らしく、毎回やりがいを感じています。こうした仕事の経験を通して、どんなことでも広い視野で状況把握を行い、臨機応変に決断し行動できるようになれたと思っています。