アパレル商品を企画!

学生中心で取り組んだ
産学連携プロジェクト

Profile2021年11月取材時

  • 太田 一樹教授
    経営学科

  • 菊地 美月さん
    経営学科 3年

  • 西野 陽向さん
    経営学科 3年

2021年11月末に、あべのハルカスで開催された「ハルカス学園祭」。関西にある24の大学・学生団体が参加し、多彩な取り組みを発表しました。大阪商業大学からは太田一樹ゼミナールがアパレルショップを出店。ブランドの立ち上げから商品開発・販売まで、企業(株式会社ジパング)と連携してプロジェクトを成功させました。今回は、プロジェクトリーダーとして活躍した2名の学生と太田先生にお話を伺いました。

商品企画開発のプロジェクトはどのように進行しましたか?

菊地 アパレルブランドのコンセプト立案から商品として形にして店舗で販売するまでを学生中心で進めました。2021年5月頃に太田先生からハルカス学園祭の話を聞き、ゼミ生で相談して参加を決めました。それから3か月ほどは、アパレルブランドのコンセプトや名前を考え、ロゴやデザイン、商品の生地やサイズなどを企業の方と相談しながら決めていきました。
西野 商品サンプルが完成してからは、色合いやロゴの配置を微調整したり、店舗でどのように商品を配置するかなどを考えました。最後の一週間は、イベント当日に店舗運営するにあたって店頭に立つゼミ生のシフトを組んだりしました。
太田 本ゼミナールのテーマは「生産性向上のためのマネジメント~プランづくりと実践活用~」です。テキストなどで基礎を学んだうえで、企業の協力のもと実際に商品開発に携わるなど、実社会で実践することを重視して活動しています。今回はその一環としてハルカス学園祭へ参加しました。

プロジェクトにおける役割分担はどのようになっていましたか?

太田 プロジェクトの主役は学生です。私はサポート役に徹し、チームワークの大切さや大きなイベントだからこその責任の重さを学んでもらえるよう、アドバイスをしていました。
菊地 私は大阪商業大学の代表として、他大学の学生とのやり取りを担当しました。「学園祭」という名前の通り、多くの人に足を運んでもらうことを目標に、SNSでの発信をはじめ、効果的な宣伝方法を考えました。中でもInstagramでの宣伝に力を入れていて、目に留まりやすい統一感のある投稿を心がけていました。
西野 私も、大阪商業大学のプロジェクトリーダーとして、ゼミ生の意見を聞いて取りまとめたり、ハルカス学園祭に携わる他大学の学生と連絡を取っていました。ゼミ生は週一回しか集まるタイミングがないので、プロジェクトの進捗管理が難しく、同時並行で他大学と連絡を取るのは大変でしたが、相手の意見をよく聞く姿勢を忘れず、最後までやり遂げました。

プロジェクトを通してどのような成長ができたと感じますか?

西野 今回のプロジェクトでは、人生で初めてリーダーを経験し、チームをまとめる力や率先して動く力が身についたと感じます。また、自分たちの作った商品が形になっていく過程はとても楽しいものでした。限られた時間の中で企画を考えたり、それを実行に移したりする経験は、将来の大きな糧となると思います。
菊地 作り手側・売り手側の立場を経験したことで、これまでなんとなく購入していた衣服ひとつひとつに、さまざまな思いが込められていることを実感しました。ただ店頭に商品を並べて販売するのではなく、どのようにすればお客様が手に取ってくれるのか、デザインはもちろん店舗内の商品配置やディスプレイ方法など、綿密に考えて行動することの大切さを知りました。
太田 さまざまな個性を持ち、プロジェクトにかける熱意も違う人が集まったチームをまとめる難しさと面白さを知ってもらえたと思います。今回のイベントに限らず、生活のあらゆる場面で個々の潜在的な強みに気づき、自信をもって物事に取り組んでください。そこから学ぶ楽しさを知り、さらなる能力の向上につなげるというサイクルで、成長を続けてほしいと考えています。