経済学科生の4年間

社会の仕組みを知り、
当事者意識が芽生えた。

経済学部 経済学科 4年

溝上 颯斗さん

(兵庫県立淡路三原高等学校出身)

溝上さんの4年間

1年次

学びの土台となる経済理論について学修

国や政府の規模で物価や消費、金融の動きを考えることに興味を持ち、「マクロ経済学入門」を受講。専門科目で学ぶ発展的な経済学の基礎となる知識を修得しました。

2年次

簿記検定の資格取得にチャレンジ

就職活動で活きる資格を取りたいと考え、春から日商簿記検定3級の勉強を開始。「財務諸表の基礎」の授業のおかげもあり、夏の試験で無事に合格できました。

3年次

ゼミ活動の中で、社会が抱える問題と直面

「日本の住宅問題」がテーマのゼミナールで空き家に関する調査を実施。地元でも空き家が増えて経済が衰退していると知り、何とかしたいと考えるようになりました。

4年次

地域経済の活性化を軸に就職活動を展開

地元の信用金庫であれば地域にお金を循環させて活性化につなげることができると思い、就職を決意。選考ではゼミナールでの活動がアピールポイントになりました。

内定先

淡路信用金庫

1937年、兵庫県洲本市に創立。地元密着型金融として、淡路島を中心に県内27店舗を構える。

大阪商業大学を志望した理由と、
学生生活について教えてください。

大阪商業大学に進学したのは、資格取得や就職活動に関するサポートが充実していると感じたからです。卒業後にやりたいことは定まっていませんでしたが、社会や経済の仕組みを勉強すれば将来に役立つだろうと思い、経済学部を志望しました。
淡路島出身なので、入学してからは初めてのひとり暮らしをしています。電車に乗ったこともなく、土地勘もなくて最初は緊張しましたが、通学やアルバイトをするうちに慣れてきました。
また、硬式テニス部に所属しており、部活動で夜遅くなっても1時限目から絶対に遅刻しない、授業の単位はすべて取ると心に決め、勉強と部活動の両立を頑張っています。授業が終わって部活が始まるまでの時間を利用して、翌日の予習をしたりしていました。

特に面白かった授業の内容と
学んだことを教えてください。

2年次の「財務諸表の基礎」と、3年次の「金融論」です。財務諸表とは、主に賃借対照表・損益計算書・キャッシュフロー計算書のこと。ちょうど日商簿記3級の勉強を始めていて、内容の重なる部分が多いと感じました。どちらも同じ問題を何度も繰り返して傾向をつかみながら学んでいくため、並行して勉強したおかげで理解を深めることができたと思います。財務諸表の見方が分かると、企業の財務状況や経営成績が判断できるようになるので、就職活動の時も役立ちました。
「金融論」を履修したのは、インターンや企業説明会で信用金庫に興味を持ち始めた頃。金融の仕組みと役割をしっかり勉強しようと、集中して取り組みました。日商簿記2級の勉強にも活かすことができたと思います。

ゼミナールの学びで自分のめざす道を見定めた

2・3年次の時に「日本の住宅問題」を考えるゼミナールに所属。グループワークで空き家に関する調査を実施しました。空き家が増える要因のひとつに地方の過疎化がありますが、調べていくうちに自分の故郷が消滅可能性都市に含まれていることを知ってショックを受けました。
人口が減ると地域経済は衰退し、それがさらなる過疎化を生み出すという負の連鎖が起こります。人口の流出を防ぎ、Uターンしてもらうためには経済を活性化させなければなりません。私が就職先に地元の信用金庫を選んだのは、地域の企業を支援してお金を回し、街を元気にしたいと考えたからです。

就職活動の際、大学のサポートは
どのように役立ちましたか?

キャリアサポート室が主催する合同企業セミナーや就活ノウハウセミナーなどに参加し、就職活動のイメージをつかみました。興味の有無に関わらずたくさんの企業説明会に参加するうちに、次第に信用金庫に惹かれていきました。地元の活性化に貢献する仕事をしたいと考えていたので、地域密着型金融である信用金庫は自分の希望にフィットすると感じたのです。
キャリアサポート室の方にはいつも親身に相談にのっていただきました。面接対策や個別面談などの手厚いサポートには本当に感謝しています。
4月に内定をいただき、現在はファイナンシャル・プランニング技能検定3級をめざして勉強中。入行後に取得しなければならない資格もいくつかあるので、これからも目標に向かってコツコツと努力を続けていこうと思います。