経済学科生の4年間

学びに打ち込んで得られた
目標に向かって努力する姿勢

経済学部 経済学科 4年

三木 啓壽さん

(常翔学園高等学校出身)

三木さんの4年間

1年次

2年次以降につながる学びの姿勢を確立

「マクロ経済学入門」「ミクロ経済学入門」で、経済学の基礎を身につけられました。最初の定期試験の結果が振るわなかったのを機に、勉強方法や学業に向き合う姿勢を変えました。

2年次

幅広い科目を履修し教養を身につける

就職活動で活きる資格を取りたいと考え、春から日商簿記検定3級の勉強を開始。「財務諸表の基礎」の授業のおかげもあり、夏の試験で無事に合格できました。

3年次

経済の仕組みや読み解き方を知る

より専門的な経済学の授業で、需要と供給の関係やどのように変化していくかを学びました。アルバイト先で商品整理をしていた経験と結びつき、知識の定着につながったと感じます。

4年次

市民間のコミュニティ強化に関する仕事を志望

人と人のつながりを増やすための地域づくりに携わりたいと考え、地方公務員を志望。学科の学びと両立しながら公務員試験対策に取り組み、無事に内定を獲得しました。

内定先

東大阪市役所

大阪商業大学がある東大阪市。ラグビーの聖地である花園ラグビー場があるほか、技術力の高い中小企業が集まるものづくりのまちとして知られる。

現在の学部・学科を志望した理由と、ゼミでの学びを教えてください。

高校生の頃、「大学4年間で何か資格を取ろう」という漠然とした考えをもっていました。大阪商業大学は資格講座の数が豊富で多くの選択肢が用意されていると感じ、志望校として意識するように。経営学や商学など多様な分野に興味がありましたが、「経済がどのように回っているのか知りたい」という思いから経済学に興味をもち、経済学科を選びました。
4年次からは株価を主なテーマとしたゼミに所属し、私は特にランダムウォーク仮説に関して興味をもっています。ランダムウォーク仮説とは、株価の変動は予測不可能であることを前提とした考え方。将来の株価については、今までの動きから読み解くことができないとされつつも、過去に積み重ねてきたデータから企業の値打ちなどは見ることができる。そこに面白さを感じて研究を進めています。

経済学の視点で日常生活を読み解き、理解を深める

特に印象に残っているのが3年次に学んだ「マクロ経済学」「ミクロ経済学」の授業。1年次に基礎を学びましたが、スーパーのアルバイトを通じて“需要と供給の関係”についてさらに深く知りたいと思ったことが受講したきっかけです。授業で得た知識が、自身の経験と結び付き理解が深まる。その面白さを実感することができました。

大学生活において心掛けていたことはありますか。

大学生活ではバスケットボールやラクロスなどのスポーツ活動や、アルバイトにも挑戦したいと思っていました。「どんなに忙しくても学業は手を抜かない」と心に決め、やりたいこと全てに全力投球しましたが、1年次はうまくバランスを取れず、成績に悩むこともありました。このままではいけないと自分を奮い立たせ、まず見直したのは授業の受け方です。先生が板書した内容だけでなく、口頭で説明されたこともメモをとるなど工夫しました。また、定期試験対策に早くから取り掛かるなどスケジュール管理を徹底。これらの心掛けによって、より有意義な大学生活を送ることができたと思います。入学当初に掲げた「やりたいことと学業の両立」を実行できたことに、自らの成長を感じました。

内定先企業を選んだ理由、今後の目標を教えてください。

将来の進路について考えていた時、下校途中に体調を崩した私に優しく声をかけてくださった老夫婦の方を思い出しました。困っている人に手を差し伸べ合えるような、温かい繋がりを増やしたい。2年次に参加した合同説明会で市役所の仕事についての話を聞き、公務員になればそうした私の思いを実現できると確信しました。それから公務員試験対策の講座を受講。試行錯誤をしつつ努力を積み重ねた結果、合格をつかみ取ることができました。
入職後は、市民のさらなるコミュニティ強化に向けた取り組みに従事したいと考えています。大学時代に培った「決めたことは最後までやり遂げる力」を活かし、市民の方のために全力を尽くしたいです。