身近な経験を
ビジネスアイディアに
総合経営学部 商学科 4年
左近 のぞみさん
(滋賀県立甲西高等学校出身)
企画職を志し、
マーケティングを学ぶ
私は、絵を描くことが好きで、自分の関わったものが多くの人の目に触れる、広告企画や商品企画の仕事に就きたいと思っていました。大阪商業大学の商学科ではマーケティングや企画に関わることを学べると知り入学。3年次からは金度渕先生のゼミナールに所属して、御厨祭(大学祭)での模擬店出店やビジネス・アイディアコンテストなどを経験しました。このゼミを選んだ理由は、1~2年次の頃に新型コロナウィルスの影響で大学祭などが制限されていたこともあり、模擬店の企画運営などを通して大学生活をより充実したものにしたかったためです。2023年度の大学祭はじゃがバターや焼きトウモロコシを販売しました。ゼミは基本グループ活動なので、初めて話す人とのコミュニケーションの取り方や企画を進めるうえで自分の意見をわかりやすく伝える方法などが身についたと感じます。4年間を通して学ぶ中で、「企画」という仕事への憧れは強くなっていきました。
先生のアドバイスで
提案をブラッシュアップ
ビジネス・アイディアコンテストには2年次から挑戦していました。2年次には歯ブラシの裏に鏡やライトがついているアイディア、3年次では本を開いて置けるブックマーカーのアイディアで企画書を出していましたが、1次審査で落選してしまっていました。4年次では、「洗う時に便利?! 水跳ねしないお玉」を提案。ファイナルプレゼンテーションまで残り、学長賞を受賞することができました。
この企画を考え始めたきっかけは身近な経験です。姉が洗い物をしているときにお玉の椀の部分で水が跳ねて困っている様子を見て、水が跳ねないお玉を作れないかと検討を開始。水が跳ねなくなる構造は、試作品を作る中で試行錯誤をして導き出しました。お玉のすくう部分につけた凹凸が、水が外側に跳ねないよう抵抗をつくります。企画を詰める段階では先生のアドバイスもあり、凹凸に計量機能もプラス。付加価値のある提案になりました。試作品を製作する過程は、自分の発想に従って自由に楽しみながらできたと思います。プレゼンテーションの形にする段階では、商品のターゲットや流通などまで検討する必要があり、先生からもアドバイスをもらいながら進めました。
大勢の前で話す貴重な経験が
大きな自信につながった
学長や社長の方々の前で行うファイナルプレゼンテーションでは、単調にならないよう話し方や目の配り方を工夫。人前に立って話す経験はあまりなかったですが、習っていたピアノの発表会で人前に出ることにはある程度慣れていたので、本番では落ち着いて緊張せず練習の成果を発揮できました。学長賞という形で評価していただけたのは、動画を用いて既存商品とアイディアの違いを明確に示すことができたからだと思います。4年間の集大成ともいえるプレゼンテーションで学長賞を受賞できて、大きな自信につながりました。
企画を立てるポイントは、自分の身近なところに目を向けることだと思います。私が、日常の困りごとからアイディアを思いついたように、自分の経験や、家族、友人の何気ない発言からアイディアを得ることもあるはずです。企画に興味を持っている方は、ぜひビジネス・アイディアコンテストに挑戦してください!