フィールドワークゼミナール
PICK UP! 近藤ゼミナール
2022年12月取材時
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近藤 祐二特任教授
商学科 -
寺川 一輝さん
公共学科 4年 -
橋本 郁弥さん
経営学科 4年 -
善生 健太郎さん
経済学科 4年 -
大藤 海依夢さん
経営学科 4年 -
藤田 祥奈さん
経済学科 4年
近藤ゼミナールに所属を決めた理由は?
橋本 私がこのゼミナールを選んだ理由は、先生が決めた課題を指示されてやるのではなく、学生が主体となってやりたいことを見つけるという近藤先生の方針と、その自由な雰囲気に惹かれたためです。
寺川 私も近藤ゼミナールの自由で活発な雰囲気と、ゼミナールの最後に研究の集大成として学会で発表する場を用意してくださる点に大きな魅力を感じました。研究結果を学内で発表して終わりではなく、学外で第三者の意見を聞ける学会に参加するという経験は、就職活動や社会生活でも大いに生かすことができるのではと考えました。
藤田 私が近藤先生のゼミナールを選んだのは、地域活性化について学ぶことで自分の地元を盛り上げられるのではと考えたからです。私は自分が生まれ育った街が大好きで、将来は何らかの形で地域の役に立ちたいと思っています。
善生 私は高校生の時に大阪商業大学のフィールドワークゼミナールについて知り、企業と連携したり学外での様々な経験を通して自分を高めたいと強く思い、フィールドワークゼミナールに参加したい思いからこの大学へ進学を決めました。観光や旅行が好きなこともあり、近藤先生のフィールドワークゼミナールを選びました。
近藤ゼミナールの活動内容を教えてください。
近藤 当ゼミナールは「地域や企業の課題解決案を考え、地域活性化へ結びつける」をテーマに、取り組んでみたい課題を基本的に自分たちで考えてもらい、私がそのテーマに合った提携先を探して学生とつなげるようにしています。そのためゼミ生が参加しているプロジェクトがそれぞれで異なっていますが、皆さんが参加したプロジェクトについて教えてもらえますか?
寺川 私は3年次の時に、奈良県の新しい観光資源を開発するプロジェクトに取り組みました。柳生街道という参勤交代にも使われた古い街道があるのですが、人気アニメのモデルになったこともあり、ここを観光地化できないかとアイディアを出し合いました。
4年次では、JR西日本と大学と地域が連携して地域創生を目指す産官学合同プロジェクト「瀬戸内カレッジ」に参加し、私たちは愛媛県西条市を担当しました。同市が抱える過疎化や農産品の広報等の問題について観光の切り口で解決できないか調査・立案し、他大学も多数参加する中で取り組みについて発表しました。
橋本 私は奈良県の新規観光資源開発プロジェクトや瀬戸内カレッジのほかに、ボートレース住之江という競艇場への来場促進プロジェクトに参加しました。社長に直接ヒアリングさせて頂いた際に若者の来場者が少ないという問題を伺ったので、私たちのような若い世代が来場したくなる案をメンバーでまとめました。
藤田 橋本さんと同じく、奈良県の新規観光資源開発プロジェクト、瀬戸内カレッジ、ボートレース住之江の来場促進プロジェクトに携わりました。私は所属が経済学部なので観光業界に関する知識があまり無く最初は苦労もありましたが、他学部の学生と一緒にゼミナールを受講することで視野が広がったと感じています。
大藤 私は3~4年次共にお弁当の製作・販売をしている株式会社淡路屋を訪問して、若者をターゲットにした写真映えする駅弁の商品開発に関わってきました。開発のためのアンケート調査で京都に行ったり、同社のお弁当を実際に販売している新神戸駅の店舗を視察したりして、活動報告をまとめる作業を担当しました。あと少しで良い案がまとまりそうなので、企業側に提案できればと考えています。
善生 海外旅行ツアー商品コンテストに向けて、関空を利用した海外ツアーを考案するプロジェクトに携わりました。何から考えたらいいのか迷っていると、近藤先生が観光に詳しい外部講師の方と話をする場を設けてくださいました。講師の方からは、既存のツアーを参考にしてそのグレードアップのようなツアーを作るのではなく、自分たちだからこそ提案できるオリジナルなツアーを考えた方が良いとアドバイスをいただいたので、その方向でまとめていきました。
近藤 当ゼミナールでは、皆それぞれ取り組みたい課題を自分で見つけて研究しています。その研究を「調べる」「考える」「まとめる」「人に伝える」という4つのサイクルで進めていく中で、私が最も大切にしてもらいたいと考えていることは「人に伝える」ことです。これから社会人として仕事をしていく中でいくら良いアイデアが浮かんでも、それを相手に上手く伝えることが出来なければその価値はゼロになってしまいます。このゼミでは自分の考えを相手にしっかり伝えることを主軸に置いて活動をし、伝達力をつけるために学外の提携先企業に提案したり、学会で発表したりする機会を設けています。ここにいる皆さんはそれぞれの研究成果を韓国で行われた学会で発表しましたが、寺川さんはどんな感想を持ちましたか?
寺川 学会では韓国の大学も含めた他大学の学生の発表も多数あったので、国や地域によっての価値観の違いも知ることができ、大きく視野が広がったように思います。
近藤 大学生向けの正式な学会に参加できるのは、本当に貴重な機会だと思います。国内や学内だけの発表だったら自分がどのレベルにいるのか分かりにくいですが、こういった学会に参加してさまざまな発表や質問を聞くことで自ずと理解してもらえるのではと考えています。
近藤ゼミナールの活動でどのような成長ができましたか?
寺川 私は柳生街道のプロジェクトでまとめ役を経験して、メンバーにやる気を持って積極的に動いてもらうためにはどう伝えたらいいのかを考えて行動できるようになりました。このスキルを今後の社会生活でも生かしていきたいと思っています。
大藤 活動報告やアンケート集計結果をまとめてプレゼンテーションする機会が多かったのですが、どんな人が見ても伝わるように心がけて取り組むことで、まとめる力や伝える力が身についたと思います。
橋本 学会では他大学の先生や企業の方等と関わる機会が多く、目上の方々との接し方やメールのやり取りなど、社会人にとって必要不可欠なマナーを習得することができました。
藤田 高校生の時は人前で発表することが苦手でしたが、このゼミナールでは発表の機会が多いためかなり度胸がつきました。中間発表会や学会など学外でも緊張せずプレゼンテーションが出来るようになり、自分でも大きく成長したと感じています。
フィールドワークゼミナールの魅力を教えてください。
橋本 何よりも、一般のゼミナールに比べてアクティブに活動できるところが魅力です。グループワークではメンバーと一緒に学外に出ての活動もあるので、親交を深めることができて楽しいです。タスクは多く、授業時間外の活動もあったりしますが、そんなことも楽しく思える程充実した時間を過ごしています。
寺川 どれだけ自分が動くかで経験値も変わってくるのがフィールドワークゼミナールだと思います。先生に指示されてからやるのではなく、学生主体で自分たちのやりたいことをどんどんやれる雰囲気を作っていただいているので、自分から積極的に動いて経験値を上げてもらいたいです。私は今までと違った視点で地元を見たり、研究で色んな場所を訪れたりしたことで、自分の価値観や考え方が広がったように思います。
藤田 学びながら楽しめるというのは、フィールドワークゼミナールならではの魅力だと私は感じています。このインタビューでも伝わっているかもしれませんが、ゼミの雰囲気はとても和気あいあいとしていて、学外での活動では学生ならではの楽しい思い出を作ることができたと感じています。
近藤 課題に対して何かしたいけれどもその方法がわからないという人はたくさん居ます。当ゼミナールには、そんな人に来てほしいなと思っています。指示を与えられてやるのではなく自分から進んで取り組んでもらえるように一緒に考え、目標が決まったらそれをしっかりバックアップしていくので、ぜひ勇気を持って挑戦してみてください。