大商大のひと

高校3年生の夏頃からプロ野球選手になることを本気で考え始め、今は亡き父の後押しもあって進学。大学時代は尊敬する監督や仲間と共に野球に打ち込みました。登板した一戦一戦は、今でも鮮明に覚えています。2014年、ドラフト指名を受け中日ドラゴンズへ入団しプレーした後、現在はスコアラーとして球団を支えています。敵地に視察に行きデータを収集したり、分析をもとに対戦時の作戦を練ったりと、陰からチームの勝利に貢献するのが私の役割。自分の提言が得点につながると素直にうれしく、自信と責任を持って分析資料を作成しています。現在の目標はチームを日本一にすることですが、ゆくゆくは学科で学んだ「公共経営論」や「スポーツビジネス論」の知識を生かし、地域との連携や球団運営に広く携わりたいです。

（2020年取材時）

高校時代の熱意ある担任の先生に憧れて教師の道へ。現在は中学校で社会科の主任とクラス担任を任されており、大学で学んだ経済の領域を強みに、世の中の動きが身近に感じられるよう工夫を凝らした授業を行っています。教師の一番のやりがいは、子どもの成長を間近で見守れること。時には厳しく指導しますが、真摯に向き合っていると、私の想いが伝わっている様子が分かり大きな喜びを感じます。大学では、教職課程の教職員の方々に親身に相談に乗っていただいたおかげで、必要な知識を習得することができました。教職科目を除いて卒業に必要な単位数以上に多くの科目を履修したのですが、広い視野と教養を身につけられたことで、人間としての幅も広がったと感じています。今後は学年主任など、より責任のある役職にも挑戦したいです。

（2020年取材時）

生まれ育った沖縄県の警備部機動隊に所属しています。自分の判断が人命に関わるため、常に緊張感を持って任務に当たっています。また警察官の職務に必要な術科の一つ、柔道の特別訓練員にも指定されています。今はコロナ禍で大会はありませんが、沖縄県警察代表として全国大会の上位入賞を目標に、厳しい稽古に励んでいます。在学中は、柔道部に所属しながらサンボ競技にも取り組み、アジアサンボ選手権大会で銀メダルを獲得しました。困難に直面しても粘り強くやり遂げる精神力が備わり、視野も広がりました。他にも3・4年次に留学生チューター（現：留学生バディ）をした経験が、相手に寄り添い、親身な対応が必要な現在の仕事に生かされていると感じます。将来は少年課に所属しながら、少年柔道に携わりたいと考えています。

（2020年取材時）