公共学科生の4年間

地域を見つめ、課題を向き合い
主体的に考える姿勢を培った。

公共学部 公共学科 4年

砂本 舜裕さん

(広島県立神辺旭高等学校出身)

砂本さんの4年間

1年次

高校とは異なる英語学習の面白さに気づく

公務員になりたいと考えていたため、地域との関わりを学べる公共学科へ。英語の授業が印象的で、会話やスピーチを中心に学修し、楽しく異文化に触れることができました。

2年次

オンラインだからこそ友人の輪が広がった

コロナ禍によりオンライン授業が中心になり、予習復習や課題を計画的に行う習慣が身につきました。友人と授業の話をする機会も増え、距離が縮まったと感じます。

3年次

地域の魅力に焦点を当てて調査を行う

ゼミナールで地元姫路の魅力を発表しました。姫路城の瓦に描かれている紋や食文化について調査したり地元の人々の話を聞いたりする中で、さまざまな発見があり面白かったです。

4年次

市民に奉仕する消防官の道へ

消防官になりたいという強い気持ちを糧に、公務員試験の勉強に注力。大学で培った力をもとに、多くの市民の方と関わり、安全・安心な生活を支えるために頑張りたいです。

内定先

大阪市消防局

日本で東京消防庁に次ぐ規模の消防局。装備も人員も充実していて、日ごろから近隣の市や県に出動したり、大規模災害時には全国各地や国外へ派遣されることもある。

現在の学部・学科を志望したきっかけを教えてください。

もともと「地域や人に携わる仕事がしたい」「誰かに影響を与えられる生き方がしたい」と考えていました。消防官を目指すようになったのは、高校3年生の時に西日本豪雨を経験したことがきっかけです。学校が被災し、住んでいた寮は床上浸水の被害に。生活もままならない中、救助に駆け付けてくれた消防官の姿に憧れを抱きました。また、私自身もボランティアとして西日本豪雨の復興活動に参加し、高校の寮生のみんなで学校のがれき撤去や泥の運搬を手伝いました。この経験を通じて、人のために働くことの大切さを実感。消防官になりたいという想いが一層強まりました。
警察官や消防官は地域の方々と関わるため、地方創生について学ぶ必要性を感じ、公共学科へ入学。ゼミでは地元の良さを発掘したり、被災地の復興案を考えたりする機会があり、消防官の仕事につながる知識やスキルを獲得できたと思います。

公務員試験に向けて努力したことはありますか?

入学当初から、公務員試験に向けた勉強を続けてきました。2年次は教養コース、3年次からは公務員受験対策講座の警察官・消防官コースを受講。講座は対面で行うため、試験に出やすい問題やコツなど、教科書に書いていないことを先生から直接教えてもらえるメリットがあります。分からなくてもすぐ先生に相談して解決できるため、効率的に学習ができました。さらに、MOS (Microsoft Office Specialist)の資格講座も受講。コロナ禍でできた空き時間を有効活用し、Word・Excel・PowerPointなど、社会で役立つ基本スキルを習得しました。
毎日夜まで勉強していると心が折れそうになるときもありましたが、「社会人になって後悔するくらいなら、今頑張るんだ」という心構えで奮起。約2年半勉強を続けることで、諦めない姿勢が身につきました。

卒業後の進路について教えてください。

地元の姫路市消防局をはじめ、さまざまな消防局や県警を受験。姫路市消防局と大阪市消防局から内定をいただき、自分がより活躍できる場所として大阪を選びました。配属予定の予防課では、地域の方々や学校の子どもたちに火災時の注意点を伝えたり、施設に立ち入って点検や検査を行ったりと、多岐にわたる業務に携わります。消火ももちろん大切ですが、火災が起こらないことが一番です。万一火災が発生しそうになってもすぐに対処できるように、一人ひとりが準備しておくことが肝心。消防官として、皆さんに防災の心得を伝え、火災を未然に防いでいきたいです。
消防局は規模や影響力が大きく、人に見られる職業です。卒業後も日々のトレーニングを怠らず、周りから信頼される消防官を目指して頑張ります。

部活動に打ち込んだ経験が人生の糧になった

大学では軟式テニス部に所属。部活動では同期・後輩・先輩と人間関係に恵まれ、人とのつながりの大切さを学びました。部活動で磨かれた対人スキルは、消防官として働く中でもきっと役に立つと思います。
また、学業以外にやりがいを得られる活動ができたことも、部活動に参加したメリットの1つです。メリハリをつけながら勉強と練習の両方に邁進したおかげで、充実した大学生活になりました。皆さんも打ち込めるものを見つけて、豊かな4年間にしてください。