全国高等学校ビジネスアイディア甲子園
アイディアを発見するヒント
全国の多くの高校教育の場で、生徒たちの自立心やチャレンジ精神、問題発見能力、創造力、コミュニケーション力など を育てていく手段の一つとして、また、日常の学習の成果を試すステージとしてビジネスアイディア甲子園が有効活用さ れています。 ビジネスアイディア甲子園に取り組む上で参考となるように本活用ガイドを作成しています。内容は以下のようになって おり、アイディアを考えだし、そしてそれを企画書(応募用紙)にまとめていく手法を掲載しています。 また、過去のグランプリ、準グランプリ作品を例に挙げ、どの点が評価されたのか、残された課題は何かを解説していま す。本活用ガイドが、ビジネスアイディア甲子園に取り組む方の一助となれば幸いです。
解説動画が、YouTubeでもご覧いただけます。
高校での活用事例
「ビジネス」を通して、チャレンジ精神を養い問題発見能力、創造力、コミュニケーション力を育てる。
社会の変化に対応し、自立した人材の育成を目的に「起業教育」をカリキュラムに組み入れる高校が全国的に増えています。「全国高等学校ビジネスアイディア甲子園」はそうした学びの成果を試す絶好のステージ。全国の多くの高校教育の現場で、生徒たちの自立心やチャレンジ精神、問題発見能力、創造力、コミュニケーション力などを育てていく手段の一つとして、このコンテストが有効活用されています。
活用方法
「新学習指導要領」の一環として
社会的・職業的自立に向け必要な基盤となる能力や態度を育成する「キャリア教育」の取組の一環として「ビジネスアイディア甲子園」に応募する。
夏休みの宿題に
「課題研究」授業の一環として、「新しいビジネスアイディア」を夏休みの課題として設定。休み明けに発表会を実施するとともに、「ビジネスアイディア甲子園」に応募する。
課題制作の動機付けに
起業教育の一環として「新しいビジネスプランを考える」ことを課題に設定。授業内で取り組んだプロジェクト案を「ビジネスアイディア甲子園」に応募し、評価する。
企画の有効性検証に
学科をいくつかのグループに分け、各グループで「企業や地域社会を活性化する新規事業」のアイディアを立案。そしてその作品を「ビジネスアイディア甲子園」に応募し、その独創性や可能性を検証する。
部活動の一環として
「起業」に興味のある生徒を対象にした課外活動「ビジネスクラブ」を設置。活動スケジュールに「ビジネスアイディア甲子園」を組み込み、入賞を目標に部活動を展開していく。
「起業活動」の研究に
「ビジネスアイディア甲子園」への応募をきっかけに、本学が組織する「起業教育研究会」に先生が参加。研究会の成果を生かし、生徒の企画力や問題解決能力の育成に役立てる。
ご参加いただいた先生の声
工夫したこと
グループで取り組むことによって、アイデアの有用性や効果的なシートの作成など複数の視点から考察した
過去の作品を紹介したり、身近な物から想像させた
世の中で受け入れられているビジネスアイディアを紹介した
身の回りの4F(不満・不足・不便・不充分)をどうすれば良いか考えさせた
アイデアの種として何でも心に浮かんだことを外に出させるようにした
生徒の変化
自分の考えを相手に伝えようとする力、相手の考えを理解しようとする力がついてきた
プレゼンをすることにより、人前で発表することに照れがなくなった
チームでの協調性とコミュニケーション力が向上した
物事や時間について注意深く見たり考えたりするようになった
自分たちが住んでいる地域について全然知らないと気づき、日常生活を考えるようになった
少しの工夫がアイデアにつながると、様々なことにアンテナが張れるようになった
授業に対する積極性が増した
活用事例
「ビジネスアイディア甲子園」の活用が授業をさらに活性化します!
2025年度(第24回)
「こういったのがあったらいい」と思ったものが少し調べると既に作られているものばかりだったので少し苦労したけど、その既製品になにか付加価値をつけるとすれば‥という視点で考えさせました。自分の想像を具体的に表現できるようになり、商品開発の授業でも使えそうな案がすぐ出せるようになりました。
生徒が問題意識を持ち、問題解決方法を考え、審査員に理解してもらえるように自らの考えを書類にして提出する過程が、大変有意義です。決勝まで進めばプレゼンテーションを行う機会を得られるのも魅力的です。
生徒たちに、ビジネスアイディア甲子園の趣旨を丁寧に説明し、応募することにより、社会に目を向けより良い社会に貢献できることを意識させました。
過去の決勝戦のプレゼンテーションの動画をみせるか悩みました。生徒によってはみた動画により、社会にある問題点を幅広い視野でみることができなくなるからです。今回のチームは、波線のことを伝えて個々に判断させました。
生徒との会話の中で、社会を広い視野でみることが徐々にできていると感じます。また、チームで取り組むと、相手の意見を聞き入れ、自分の意見の問題点や発展的な考え方が生まれてきたりします。本校は、はじめて決勝に進みプレゼンテーションを作り上げる機会をいただきました。考査があり、ようやくプレゼンテーション作りに取り掛かりましたが、みてくださる方に「魅力的だね」と感じていただく発表をしようと伝えました。
日頃の探究活動を発表する機会になったため満足しています。HPにヒントや入賞作品が掲載されているため、主体的な学びを促すことができました。
生徒たちは、ビジネスプランの構想という新しい視点が生まれたと思います。また、チーム内で責任感と連携する力が強くなりました。貴重な機会をいただき、ありがとうございました。
2024年度(第23回)
本校では探究学習導入期の1年生1学期で実施しました。そのため、課題設定⇒情報収集⇒整理・分析⇒まとめ・発表の一連の流れを経験できました。また、中間発表会(ブラッシュアップ会)を設けたことで、発表から新たな課題設定⇒情報収集⇒整理・分析⇒・・・と探究のサイクルを回しながら、アイディアをより良いものする態度が見られました。生徒には、この過程を通して、探究のサイクルの回し方への理解と基礎的スキルが身についてほしいと思っています。今回、自分たちの提案したビジネスアイディアが、周囲から高く評価された経験が自信へとつながっており、自己肯定感を高めているように見えました。
探究の授業の中で、生徒自身が『ビジネスアイディア甲子園』を見つけてきて「応募したい」と申し出てきました。自分が考えていることが、社会とつながっていくことを実感できたようで、一気に視野が広がって行くようでした。「自分が考えたことが、社会を動かすかもしれない」という感覚を持つことができれば、自己効力感を高めることにつながるのではないかと思います。
『総合的な探求の時間』で取り組んでいる探究活動を発展させるキッカケとして生徒に紹介することで、普段、探求活動にマンネリ感を抱いている生徒たちに刺激を与えようと考えました。本コンテストを大きく紹介し、興味を持った生徒を対象にした説明会を開くことで、応募のハードルを下げようと試みました。つい"机上の空論"になってしまいがちな探求活動を、実社会、実生活の課題と関連付けて考えさせるキッカケになればよいと考えています。将来的には、「人の生活を"よりよく"すること」がビジネスにつながっていくという意識を高めていってほしいと思います。
今回、生徒たちが主体的に、"もっと知りたい""もっと良いアイディアにしたい"と、どんどん自走を始めていった点に感銘を受けました。また、アイディアを"人に伝える"ことの大切さに気づき、論理的な文章の書き方に意識が向いてきたことにもつながっていると感じます。本コンテストに参加させていただいたことに、大変感謝しております。
取り組み方については、HPにある過去の作品を参考にさせていただきました。生徒は、他の事例との違いを表現することが難しいという意見が多く上がりました。3年生の課題研究の一部と、1年生のビジネス基礎で取り組みましたが、特に3年生はSDGs関連に取り組み、興味を持つ生徒が増えました。また、卒業生には、大学入学後に学内で行われたアイディアコンテストで最優秀を取るなど本コンテストをきっかけに成長しています。
生徒が取り組みやすいように、日常の不便に感じる場面や嫌だなと思う所にビジネスチャンスがあることを伝え、具体的にトイレ・自販機・回転寿司を例に進化の歴史などを紹介しました。昨年、グランプリを取らせていただき、今年度は企画のみならず、イタリアンレストランとコラボし、年末商品化されることになったのは、昨年からの成長であると思われます。また、昨年ブランプリを受賞した生徒は、「進学先でアイディアをアプリにしたい」という目標をもって卒業していきました。最終選考に残ることで自信になり、ありがたい事です。
2023年度(第22回)
教材として有効利用でき、生徒が意欲的に想像力を働かせて取り組めるためとても満足しております。生みの苦しみもありますが、生徒から引き出すのに待つことが大事でした。想像力、アイディアを出すことで、自らの気づきに結び付け、そういう能力の開花につなげられたらと思います。生徒には、最初は個人で考えさせ、次はチームで考えさせ、誰もが主体的に自ら取り組めるようになり、ディスカッションしてアイディアを出すなどコミュニケーション能力の向上にもつながったと思います。
本校では「マーケティング」の授業で夏休みの宿題として活用させていただいており、大変、良い機会となっています。普段の何気ない買い物について、様々な理由を考えることでアイディアの仕掛けを考えていくということを伝えています。生徒は、本コンテストに取り組む中で、環境に配慮した商品を意識するようになったのではと思います。
2022年度(第21回)
応募要項をもとに、何が求められていて、どう評価されるのか、ホームページなどで過去の作品・プレゼンテーションをもとに、どう考え、どう表現すれば良いのかを重点的に説明しました。課題を発見する力、解決する力、論理的に考える力、プレゼンレーション能力、多様性の受け入れと尊重など、生徒の成長を期待しています。取り組む中で、生徒には気付く力が身に付いたように思います。また、多様性の受け入れと尊重の意識が高まりました。自分の考えを相手に伝えようとする力、相手の考えを理解しようとする力もついてきています。
生徒自身の自由な発想を重視するため、夏休みの課題での対応としました。授業では知ることのできない、実際のアイディア創出のプロセスを実感したようでした。
応募用紙に記載する量がそれほど多くなく、取り組みやすいと思います。イメージ図は、手書きも可なので表現しやすいです。生徒が取り組みやすいように、あまり制限を設けず、生徒が自由に発想できるようにしました。そして、課題を解決するための思考力が身につき、プレゼンテーションも堂々とできるようになりました。
教材として長年利用しています。取り組みやすいように、生徒からアイディアが出るまで待つようにしています。柔軟な発想で高校生にしか考えられないアイディアを多く期待し、生徒から引き出すことができればと思います。将来、創造力やアイディア作る人間になれることに期待します。ただ、現代の生徒は、創意工夫して子供の頃から遊んでいないので、アイディアは出しづらいが、友人や他のアイディアの出し方を参考にオリジナルのアイディアを出していたようです。
2021年度(第20回)
本校では、授業でレクチャーをして夏休み課題としました。他のアイディアを真似することがないように声掛けをしました。日頃の生活の中で、「気付く」能力を養ってほしいと思います。新しいアイディアには、他者が困っている「不(不安など)」や現状のものを改善するなど、「気付き」の力が必要だと思います。今回取り組んだ中で、生徒たちは、新製品や新サービスを意識するようになったと感じています。
生徒たちの考える力とそのために必要となる調査・考察など、大変貴重な経験をすることができました。また、段落的に考え、調べ、分析させることで、これから必要となるものを考えさせることができました。現在、過去、そして将来にわたっての世の中の動きを、あらゆる視点から見つめ、考え、予想しようとする力を身につけさせたいと考えています。今回の取組で、普段は自分の周りのものにしか目を向けられていなかったことが多かったが、少し視野を広げることができたのではないかと思います。
生徒が考えたアイディアを審査・評価してくれるのはありがたいです。また、成長のきっかけとなるように感じています。グループでアイディアを出し合ったり、個人のアイディアに対する意見や質問を生徒同士で行い、より良いものにする工夫をしました。生徒は、評価され、最終に残れば自己肯定感を高められると考えています。「ビジネスアイディア甲子園」への取組によって、考えて、形にすることで、少し自信がついたように思います。また、アイディアを外部に提出するという機会そのものにも自信をつけさせるきっかけとなるように感じています。次年度も挑戦したいと思います。
夏期課題の一つとして生徒に考えさせています。高校で初めて学ぶビジネス基礎の興味関心を高める機会になっています。過去の作品を紹介したり、身近なものから想像するように指導しました。中にはイメージがなかなかわかない生徒もいましたが、教科書に書かれていることだけでなく、実際にアイディアを考えることにより、創造力が身についていると思います。
夏休みの宿題に利用させていただいています。通常の授業では難しい「生徒の考える力」を養ったり、グループ学習や発表を通じて、コミュニケーション能力を高めたりできると思います。取組に際し、過去の作品を紹介し、夏休みの宿題としてアイディアを考えて提出させています。さらに工夫できるところや表現方法などアドバイスをし、再度自分の作品を見直して清書させています。身の回りにある物の不便な点や、少しの工夫で改善できる内容を考えることで、様々なことに関心を持つことができ、自分の意見を周囲に発表するきっかけができたと思います。

