古作 登 | 研究員紹介 | アミューズメント産業研究所

研究員紹介

古作 登

プロフィール

古作 登(KOSAKU Noboru)

古作 登(KOSAKU Noboru)

頭脳スポーツの世界を探究する

  • アミューズメント産業研究所主任研究員
  • 大阪商業大学公共学部公共学科助教
生年 1963年
主な研究領域
(専門分野)
将棋・囲碁を中心とした頭脳スポーツ全般
共同研究等が
可能な研究領域
  • 頭脳スポーツに関する研究(歴史、理論、学習法、心理)
  • 媒体・商品開発
学歴 早稲田大学教育学部教育学科教育心理学専修卒業
学位 教育学士
主な職歴
  • 株式会社毎日コミュニケーションズ『週刊将棋』編集長、囲碁書籍編集長、アミューズメント編集課長、ネット事業課長
  • NHK・BS2「囲碁・将棋ウィークリー」司会
研究業績 【著書】
  • 『よくわかる将棋入門』小学館
  • 『人間に勝つコンピュータ将棋の作り方』(共著)技術評論社
  • 『名人安井算知・本因坊道悦全集』(共著)大阪商業大学アミューズメント産業研究所
【論文】
  • 「本因坊算砂の人物像と囲碁将棋界への技術的功績を再検証する」『大阪商業大学アミューズメント産業研究所紀要』第15号
  • 「平安時代の「酔象」駒発見から日本将棋の進化過程を推測する」『大阪商業大学アミューズメント産業研究所紀要』第16号
  • 「子どもとおとな、将棋能力の学習と発達~どのように学ぶか、なぜ子どもは伸びるのか、おとなでも早く上達することは可能か~」『子どもと発育発達』13巻3号
  • 「古代中世の日本の史書、文芸作品にみる囲碁用語の多様化とその背景に関する考察:古事記に始まり宮廷文学で深化、能「碁」で大衆のものとなった囲碁のことば」『大阪商業大学アミューズメント産業研究所紀要』第20号
  • 「江戸時代の文芸・美術における将棋の影響:川柳や浮世絵に描かれた将棋の意味とその役割」『大阪商業大学アミューズメント産業研究所紀要』第22号
学会 IR*ゲーミング学会
趣味 将棋、囲碁、テニス、ゴルフ、スキューバダイビング

コラム

頭脳スポーツを多角的視点から分析する

日本に古くから伝わる伝統遊戯の囲碁や将棋は、国際標準に合わせ「頭脳スポーツ」という呼ばれ方をするようになってきた。歴史をさかのぼると日本では飛鳥時代以前から囲碁や盤双六(現代におけるバックギャモンの原点)が遊ばれるようになり平安時代に入ると将棋も知的階層の間で広まった。
これまでの研究で囲碁は中国、盤双六は中近東、将棋はインドにルーツがあるとされ、優れた遊戯は文化や宗教と同じように世界各地に伝播したことがわかっている。日本では囲碁や将棋、盤双六は古代から日記や文学作品などの史料に登場し、近世においては浮世絵などの美術作品のテーマにもなり、史学分野で「遊戯史」研究の重要性は高まっている。
また、筋肉や骨を主に使うスポーツと同様に「頭脳スポーツ」の分野においてもプロ競技者の間で運動と知力を融合した科学的トレーニングの重要性が注目されるようになっており、その成果が出始めている。ほかにも幼稚園・保育園から大学まで学校教育の現場で近年、囲碁や将棋が導入されるようになり、高齢者の認知機能改善に関する取り組みなども含めて「頭脳スポーツ」の効用に関する総合的研究は日々進化を続けている。筆者はこれら全ての分野の研究をライフワークとして取り組んでいくつもりだ。