特別教育研究コース「IRマネジメント」 | 経営革新専攻 | 研究科紹介 | 大阪商業大学 大学院

経営革新専攻

特別教育研究コース「IRマネジメント」

※特別教育研究コース「IRマネジメント」は、2024年度募集を行いません。

IR(統合型リゾート)をマネジメントする人材を育成する。

急速なグローバル化が進む中、地域開発、新産業の創生、観光立国の推進は、我が国の今後を決めると言って過言ではありません。これらの取組みは、単独ではなく強く連携することで、大きなシナジー効果を発揮します。その連携がみえる試みが、カジノを核とする統合型リゾート「IR(Integrated Resort)」です。IRは観光産業にとどまらず流通、建設、サービス業、エンターテインメントなど、あらゆる産業を巻き込み、地域の経済や文化を活性化させることが期待されています。
我が国においてもIR推進法、実施法制定という手順を経て、カジノ導入が秒読み段階を迎えた今、IR事業をリードしていく人材の育成は急務だといえるでしょう。2015年4月に開設された特別教育研究コース(IRマネジメント)は、そうした時代のニーズに応えて誕生しました。
本コースが設置されている経営革新専攻は、地域経済の活性化に必要な「起業家」や「ビジネスリーダー」の育成を目標としています。IRの円滑な推進には、IR事業の企画、運営、地域との関係性の構築など、これまでにない能力を有する人材が欠かせません。IRは新たなホスピタリティー産業でもあり、公と民とのインターフェースも存在するため、その企画、開発、実現にはさまざまな専門知識や経験が求められます。本コースではそうした時代の要請に応え、社会現場と緊密に連携することで、IR事業に必要なマネジメント能力を養っていきたいと考えています。また、カジノにまつわる社会的リスク(例えば犯罪増加の危惧、依存症患者の増加などを生む可能性)についても、正確な知見を持った人材の育成を目指します。

IRとはどのようなフィールドか

カリキュラムの特徴

※上記特別コース科目以外に、コア科目群から2単位以上、
専修科目群の事業創造系科目及びマネジメント科目から
それぞれ1科目以上を含む合計4単位以上を修得する必要があります。

IRマネジメントコース専用の「特別コース科目」を中心に、経営革新専攻の一般科目を履修することができるよう、カリキュラムが編成されています。特別コース科目は、IRに関する法制度の概要や背景などを理解する「IR制度」や、実際に米国での短期研修や施設視察を行う「IR海外研修」など、理論と実践の両面から学べる工夫がされています。
また、経営革新専攻の一般科目では、「CSR論」や「コーポレート・ガバナンス論」、「ビジネス・デザイン論」など、企業を運営するための多様な科目を学ぶことができます。本コースでは、IR事業のマネジメントだけではない、幅広いビジネス・スキルを身につけることが可能です。

学びの環境と施設紹介

JR大阪駅直結の「サテライトオフィス」と
「平日夜間 + 土曜授業」で忙しい社会人も無理なく修学可能。


グランフロント大阪

普段はビジネスパーソンとして活躍する社会人学生の修学をサポートするため、平日の夜間(18:30~20:00)と土曜日(10:00~18:50)を中心に授業を設定。平日の1~2日と土曜日で修了することが可能なカリキュラムは、忙しい社会人でも無理なく学ぶことができます。
また、IRマネジメントコースの授業が行われる、グランフロント大阪にある梅田サテライトオフィス「CURIO-CITY」は、JR大阪駅直結、地下鉄梅田駅からもダイレクトアクセス。駅から至近の環境は、仕事帰りや休日の通学にも便利なロケーションです。「CURIO-CITY」は、仕事との両立を考慮した社会人のための都市型キャンパスです。

※「CURIO-CITY」は、本学の母体である学校法人谷岡学園設置校の共用施設です。

サテライトオフィス施設紹介

アクティブ学習フロア
講義室
ミーティングスペース

学長メッセージ

谷岡 一郎
大阪商業大学 学長
谷岡 一郎
Tanioka Ichiro

「IR(統合型リゾート、Integrated Resort)」を日本に導入する取り組みが進められています。

IRの導入については、「黒船」の来航に似て、世相は賛否両論の渦中にあります。しかし、江戸時代が終焉し、開国に繋がるに際しての「黒船」の意義は大きく、これによって、日本は、世界に門戸を開くのみならず、新しい生活文化を築くきっかけを作ったと言っても過言ではありません。多くの若者が留学し、知識を得、考えを改め、新たな時代の構築に向けて努めたことは、周知の事実でしょう。

IRについても、学問的レベルで研究し、その成果を地域社会の活性化に活かす、起きることが予想される諸課題を新たな研究課題とする、そしてIRマネジメントに関わる人材を育成する等研究・教育が重要です。その取り組みを進める国の営為が求められています。

大阪商業大学は、このことを予見し、アミューズメント産業研究所において研究をおこない、大学院地域政策学研究科経営革新専攻に「IRマネジメント」コースを設置し、人材育成に努めてきました。IRが実現に向けて着実に歩む今日、あらためて研究・教育の必要性を世に問いたいと思います。

修了生メッセージ

特別教育研究コース IRマネジメント修了(2017年)

大学院で得た知識と現場での経験を活かして
IR事業の開拓に貢献したい。

稲垣 智己
稲垣 智己
PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd
日本市場企画運営室 課長(当時)
本コースに進学したきっかけ
私が所属するセガサミーグループには、IR事業を今後の成長の柱にしていきたいという戦略があり、私自身もこの新事業に携わりたいと強く思っていました。本コースでは、谷岡学長をはじめ第一人者の教員から直接指導を受けることができます。他では得られない貴重な機会が、自分のステップアップにつながると思い、進学することに決めました。
大学院での学び
私の研究テーマは「カジノ産業におけるマーケティング」です。カジノ産業ではマーケティングの一環として多種多様なインセンティブを顧客に提供していますが、日本企業には馴染みのない施策も多いです。そこで、世界のカジノ産業で行われている先行例を調査しながら、効果や特性に応じて多角的に整理検証を行いました。
将来目指したいこと
現在は、韓国仁川に2017年4月に開業した韓国初の統合型リゾート「パラダイスシティ」に勤務しています。大学院で学んだ知識に現場での経験が加わり、日々成長を感じています。韓国でのIR事業の成功はもちろんのこと、将来的には日本へのIR導入に向けてフロンティアになりたいと考えています。

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