研究 PICK UP | 大阪商業大学 大学院

研究 PICK UP

地域資源を活かした
まちづくりの可能性を探る。

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地域経済政策専攻 教授
狭間 惠三子
Hazama Emiko

私の専門は、都市政策、地域経済論です。中でも、文化による都市や地域の再生、観光振興など、文化と地域経済との関わり、公共政策について研究を行っています。
日本の多くの都市や地域で、少子高齢化・人口減少・財政縮減といった課題に直面する中で、地域のアイデンティティを発掘、確立し、資源とすることが重要になっています。人々が蓄積してきた地域独自の歴史や文化は、コミュニティを巻き込む契機となり、自分たちの住む町を自らの手で活性化しようという意識を持った、能動的な市民を生み出すことにも繋がっていきます。また文化は、多様性を尊重し、創造力、表現力等を涵養するものとして、教育、医療、福祉等の社会的問題の解決や、社会的包摂の役割も期待されています。
大学院生の皆さんは、地域社会に目を向け、課題を発見し、その本質を探り、解決に向けて考察を深めてください。公共政策学、公共経済学などの理論と、具体的かつ実証的な現実社会の双方からアプローチし、持続可能で真に豊かな暮らしを実現するための課題を、共に探求し、学んでいきましょう。皆さんには、よりよい地域社会づくりに自律的に取り組む人材になってほしいと願っています。

グローバルとローカルの両面から、
地域イノベーションの実現を考える。

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経営革新専攻 教授
西井 進剛
Nishii Shingo

私の元々の専門分野は国際経営論で、なかでも「プロフェッショナル・サービス」のグローバル化について研究をしてきました。研究を続けるなかで、グローバル企業の競争優位性の源泉としての「産業クラスター」という概念が登場しました。産業クラスターの提唱者であるマイケル・ポーター教授は、「ある特定の分野に属し、相互に関連した、企業と機関からなる地理的に近接した集団」と定義しています。このクラスターの構成要素の1つとして、プロフェッショナル・サービスを位置づけることができることがわかりました。
こうして、産業クラスターという概念に関心を持った結果、「グローバル」と「ローカル」という両面から様々な経営現象を考察するようになりました。そして、現在は、「地域イノベーション」というテーマに注目しています。近年、特に関心をもって研究に取り組んでいるのが、地域産業のイノベーションです。なかでも、日本最大の鞄産地と呼ばれている兵庫県豊岡市における鞄産業のイノベーションについて注目しています。まだまだ研究を始めたばかりですが、この研究を通じて、衰退傾向にあるといわれている多くの地域産業の再生や進化に貢献できる研究結果を導き出すことができればと願っています。

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