フィールドワークゼミナール
米盛 安奈ゼミナール
観光まちづくり―来て住んで楽しいまちを考える―
(フィールドワークゼミナールⅡ・Ⅲ・Ⅳ)
人口減少や少子高齢化の進行、地域コミュニティの希薄化。
現代の地域社会は、多くの構造的課題に直面しています。
観光は地域活性化の切り札として期待される一方で、その恩恵がすべての人に届いているとは限りません。移動や参加に困難を抱える人々の存在、イベントが一過性で終わる可能性など、観光のあり方そのものが問われています。
本ゼミでは、観光を「包摂」と「関係づくり」の視点から捉え直し、持続可能な観光まちづくりについて、現場から探究します。
「ユニバーサルツーリズム」プロジェクト
―「行けるところ」ではなく、「行きたいところ」へ ―
本プロジェクトは福祉・旅行事業を運営する企業と連携し、デイサービス利用者の日帰り旅行の企画、実施に取り組みます。
利用者への事前ヒアリングを通して「行きたい場所」や不安要素を把握し、実施前には現地の下見調査を行います。動線、段差、トイレ環境などを確認し、安全性と実現可能性を検討します。
また、車椅子介助体験学習を通して支援の実際を理解し、旅行当日の支援にも関わります。
実践を通して得られたデータをもとに、観光と社会的包摂の関係を実証的に学ぶことが本プロジェクトの特徴です。
2025年度は、学生が企画した「千里万博ツアー」「京都嵐山ツアー」「大阪・関西万博ツアー」を実施しました。

「地域活性化」プロジェクト
― コーヒーを介した観光と場づくり ―
本プロジェクトでは、地域で開催されるコーヒーイベントに出店し、コーヒーを媒介としたコミュニケーションの創出に着目します。
人が立ち止まり、会話が始まり、滞在が生まれる。
そのプロセスを参与観察し、イベントが地域のにぎわいや関係人口の形成にどのように影響しているのかを分析します。
観光を「消費」ではなく「関係づくり」の営みとして捉え、地域に持続的な価値をもたらす要因を探究します。


「学外研究発表会」での発信
本ゼミでは成果を学内にとどめず、学外の研究発表の場でも積極的に発信します。
2025年度は学外の学生研究発表会(NPO観光力推進ネットワーク・関西主催 第12回学生研究発表会)にゼミ生が参加し、審査員特別賞を受賞しました。
地域と向き合い、現場で学び、学外へ発信する経験を通じて、社会に貢献できる実践的な力を育むことも、本ゼミの重要な目的です。
