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公開講座・研究講座

大学院公開講座

2023年度 大阪商業大学大学院 公開講座

中小企業におけるSDGs取組みの意義と先進的事例
-取組みの効果、支援のポイント、施策活用を考える-

社会課題に対する企業の取組み内容や姿勢に、関心や期待を持つステークホルダーは世界的に増えています。我が国においても中小企業の取組みに関心を持つ地域住民も増え、行政も地域課題解決の推進者として地域の中小企業に期待を寄せています。また、大学生などが企業を評価する際にも社会課題への取組みが大きな関心事になっています。
その社会課題を「普遍化」し「見える化」したものに、世界で共通認識されているSDGs(2016 年から2030 年までの国際目標)があります。「日本国際博覧会(大阪・関西万博)」(2025年開催予定)の大きなテーマでもあります。現在は活動期間のちょうど折り返し地点にいますが、中小企業を含め目標達成に向けた機運と活動が積極的であるとは言い難い状況にあります。
社会貢献や地域貢献、SDGsなどの取組みを総称して「社会的取組み」と呼ぶとすれば、その取組みを加速化させるには、地域や企業にとっての意義や利益創出のメカニズムについて再検討し、理解を深めていくことが大切であると考えています。
そこで、本講座では、国の施策推進者、先進的にSDGsに取組んでおられる企業2社(製造業と卸・小売業)、大阪中小企業診断士会を講師にお招きして、中小企業の「社会的取組み」(SDGsを中心に)の意義や効果、導入方法についてお話をしていただきます。そして会場の皆様のご質問を受けながら、取組みのポイントや課題、施策活用について意見交換を行います。中小企業の経営者・管理者、支援機関関係者、中小企業診断士、一般のビジネスパーソンの方々にとっても多くの学びやヒントが得られるセミナーになるものと期待しています。

■ 主催:大阪商業大学大学院 地域政策学研究科

開会
(14:00~14:20)
◇開会挨拶◇
南方 建明(大阪商業大学大学院 地域政策学研究科長)
◇解題◇
太田 一樹(大阪商業大学大学院 地域政策学研究科教授)
講演
(14:20~16:15)
「SDGs支援の施策概要と今後の取組み」
豆谷 篤氏 (独立行政法人中小企業基盤整備機構・近畿本部)

「わが社のSDGs取組み事例と課題」
髙橋 祐子氏 (日本精機株式会社 代表取締役)

「わが社のSDGs取組み事例と課題」
野田 智也氏(株式会社野田商店 代表取締役社長)

「SDGs取組みのポイント」
山本 利映氏 (大阪中小企業診断士会、株式会社ともに経営研究所 代表取締役)
パネル・ディスカッション
(16:15~16:40)
◇パネリスト(講演順)◇
豆谷 篤氏 (独立行政法人中小企業基盤整備機構・近畿本部)
髙橋 祐子氏 (日本精機株式会社 代表取締役)
野田 智也氏 (株式会社野田商店 代表取締役社長)
山本 利映氏 (大阪中小企業診断士会、株式会社ともに経営研究所 代表取締役)

◇司会◇
太田 一樹 (大阪商業大学大学院 教授)
日程 2023年12月16日(土) 14:00~16:40(開場13:30)
場所 大阪商業大学 蒼天ホール
大阪府東大阪市御厨栄町4-1-10
大阪商業大学へのアクセス
定員 200名(申込み先着順)
参加費 無料
お申込み方法 お申込みは 電話・FAX・E-mail で受付いたします。
(1)氏名、(2)ご住所、(3)ご連絡先(電話番号またはE-mailアドレス)、
(4)ご職業、(5)ご年代を明記の上、大阪商業大学 教務課 大学院公開講座係 まで。
教務課 TEL:06-6781-8816 FAX:06-6785-6156
E-mail:gsouckym@oucow.daishodai.ac.jp
参加申込書:こちらからダウンロードしてください。
※受付完了のご返信はしておりませんので、直接会場にお越しください。
お申込み多数につき定員に達した場合のみ、ご連絡いたします。

講師・パネリスト(講演順・敬称略)

講師・パネリスト 経歴
豆谷 篤 / とうや あつし
独立行政法人中小企業基盤整備機構
(中小機構)近畿本部
地域・連携推進課長
1995年地域振興整備公団(限・中小機構)入団。
中小企業大学校三条校研修課長、ファンド事業課長などを歴任し、地域の人材育成や日本国内のベンチャーファンドや再生ファンドを通じた中小企業へのリスクマネー供給に従事。
現在、中小機構近畿本部にて事業継続力強化計画を通じたBCP策定支援並びに小規模企業共済事業を担当し、企業の永続をテーマに活動中。「中小企業のためのSDGs活用ガイドブック第二版」、「まんが版中小企業のSDGsはじめの一歩」(共に中小機構近畿本部発行)作成に参画。
髙橋 祐子 / たかはし ゆうこ
日本精機株式会社 代表取締役
1959年生まれ。
帝塚山学院大学卒業。在学中に交換留学生として、カナダ ブリティッシュコロンビア州立大学に1年間留学。父親の海外出張に同行し、世界1周の経験をしたことがきっかけとなり、世界中どこでも行ける感覚が芽生える。
自動車部品メーカーであるが、下請け仕事をせずに、世界の補修部品市場向けにエンジンバルブを、自社ブランドDOKUROで販売している日本精機㈱の営業部長となり、海外出張を重ねて拡販に努力する。三人娘の末娘であったが、父親と縁深く24年前に会社を引き継ぎ社長となり現在に至る。
野田 智也 / のだ ともや
株式会社野田商店 代表取締役社長
一般社団法人海南市観光協会 会長
1976年生まれ。
大学卒業後、地元金融機関に就職。2004年身内の病を機に退職し、家業である食品卸売業に携わる。2011年和歌山県で第1号となる日本かんぶつ協会認定「かんぶつマエストロ」資格を取得。同年11月かんぶつスイーツ専門のお店「3時のかんぶつ屋さん」を自社倉庫内に開業。看板商品である「ひじきのシフォンケーキ」は和歌山県が推奨するプレミア和歌山にも認定されている。
従来の「乾物」のイメージを大きく変える斬新な取組みで、各メディアからの取材をはじめ、食育の授業や講演の依頼も多い。2021年自社倉庫をリフォームし、スイーツの販売・こだわり食品の小売販売・過剰包装の削減や食品ロス削減を意識したドライフルーツなどの量り売りも行っている。2022年地元和歌山県海南市の観光協会会長に就任。仲間と共に地域の魅力発信にも努めている。
山本 利映 / やまもと としえ
大阪中小企業診断士会
株式会社ともに経営研究所 代表取締役
関西大学社会学部卒業後、営業や貿易事務、建設現場監督など、ライフステージに合わせて様々な職種を経験。親の看護と子育てのダブルケアなど自身の経験から、誰もが能力を発揮できる働き方ができる社会にしたいという思いで、2017年中小企業診断士として登録、独立。
ダイバーシティ経営や経営戦略としての働き方改革など、人や組織、社会に関わることを中心に、SDGsをベースとしたコンサルティングや研修等を行っている。企業向け研修に加え支援者向けのSDGs研修も多数実施するほか、自治体の総合計画審議会等で専門家としての提言も行っている。現在は特に、ユニバーサルマナーを備えたスタッフがおもてなしできる「心のバリアフリー店舗」を増やす取り組みに力を入れている。
コーディネーター 経歴
太田 一樹 / おおた かずき
大阪商業大学大学院 教授
1958年生まれ。
神戸大学大学院経営学研究科修了。大阪府立産業能率研究所・研究員、大阪経済大学教授などを経て現職。博士(経営学)、中小企業診断士、中小企業応援士、日本中小企業学会副会長、日本経営診断学会関西部会幹事。
現在、中小企業の戦略や人材育成のあり方について、企業と一緒に実践的な研究を進めている。主要業績として、『コンサルティングの本質』( 共編著、同友館、2023年)、『中小企業研究の新地平』(共著、同友館、2022年)、『1からのグローバル・マーケティング』(共編著、碩学舎、2017年)、『ベンチャー・中小企業の市場創造戦略』(ミネルヴァ書房、2008年、中小企業研究奨励賞)、「競争優位の持続とビジネスシステムの変容:ケース分析を中心に」( 龍谷大学経営学論集第62巻第2号、2022)など。
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