フィールドワークゼミナール
加藤司ゼミナール
マーケティング思考によるフィールドワークゼミナールの実践
(フィールドワークゼミナールⅢ・Ⅳ)
商品開発であれ、まちおこしや産業・企業の活性化であれ、何らかのプロジェクトを進めていくためには、「顧客は誰か、顧客が求めているニーズは何か、競争相手は誰か」といった問題を徹底的に考えていく必要があります。こうしたマーケティング的な考え方をフィールドワークで実践し、体得します。
「マーケティング思考」とは、なにやら難しそうですが、やっていることは商店街や市場などを活性化するという社会課題を解決するためにも、利用者のニーズや競争相手のことを徹底的に考えないと、期待した成果を上げることはできないという現実を学ぶことです。加藤ゼミの活動を理解していただくために、2019年度の取組みを紹介します。活動は大きく二つのプロジェクトに分かれています。
小阪をフィールドとしたまちづくりプロジェクト
2、4年生合同で取り組んだ「小阪商店街を通じた地域活性化」プロジェクトです。小阪の商業者の方が中心となって活動している小阪わいわい協議会と連携しながら、➀地元のサンサンまつり(9月)への参加、➁地域情報誌「Hey Siri知ってる?」の発行、➂地元小学生を対象としたプチ運動会、➃空き店舗を活用して小学生に商売体験をしてもらう活動を企画し、実行しました。
サンサンまつりでは、不用になったおもちゃを持ち寄って、互いに交換する「おもちゃ、かえっこ」や、子供達を対象とした「旗揚げ」のステージ企画も行いました
プチ運動会では、菓子の入ったバケツリレーや、大縄跳びなど、大学生も交じってチーム単位で競い合いました。
空き店舗を活用した小学生の商売体験は、「バレンタインデーにあげたくなるパン」というテーマで、子ども達が企画したパンを実際に地元のパン屋さんに商品化していただき、販売しました。 また小阪のまち歩きを取り上げた「Hey Siri知ってる?」第3号を発行、実際にこのマップを使ってまちを歩きもしました。
中央卸売市場の活性化プロジェクト
大阪市東部水産物卸協同組合と連携した市場活性化プロジェクトで、3年生が担当しました。➀若者の魚離れを防ぐためフィッシュ・バーカーを開発し、それを➁市場まつりに参加して来場者に販売するとともに、(1)「産地の異なるちりめんの味比べ、(2)魚嫌いが多い子供達に魚食の重要性を理解してもらうための紙芝居を制作と実演、(3)魚に関するクイズコーナーを担当することで、市場の活性化に貢献しました。
いずれのプロジェクトも、自ら問題を発見し、解決に導くスキルを身につけることが出来るようになります。